作品名 | ハンサム★スーツ |
監督 | 英勉 |
制作年・製作国 | 2008年日本作品 |
今回ご紹介する作品は、着るだけでハンサムになれるスーツを手に入れたブサイク男の破天荒なストーリー『ハンサム★スーツ』。ドランクドラゴンの塚地武雅演じる、主人公が持つ携帯電話はドコモの「SH705i」。携帯電話を使ったゲームをする印象的な場面が登場します。
大木琢郎(塚地武雅)は33歳の独身で、10年前に亡くなった母親の跡を継いで、定食屋を営む心優しいブサイク。常連客や従業員にも慕われているのに、そのルックスのせいか、女性とはまったく縁のない生活をしてきました。
ある日、超美人の星野寛子(北川景子)が、定食屋のアルバイトに応募してきます。あまりのかわいらしさに、琢郎は自分が恋してしまうことを恐れて断わろうとしますが、寛子の性格の素直さに感激して、働いてもらうことに。
寛子がアルバイトになってからというもの、琢郎は仕事中もハラハラドキドキ。寛子はかわいいだけでなく、定食屋の仕事もこなし、人気が急上昇。自ら予想したとおり、琢郎は寛子に夢中になってしまいます。閉店後の店で二人きりになった時、思い余って告白した琢郎は、案の定、あっさりフラれてしまい、寛子はそれ以来バイトを辞めてしまいました。
やはり自分には不釣合いだった、と肩を落とす琢郎。顔がハンサムだったら、恋は実っていたかもしれない……と落ち込んでしまいます。そんな時ひょんなことから、着るだけでハンサムになれる“ハンサム・スーツ”を試着することに。
はじめは半信半疑だった琢郎でしたが、そのスーツを着るとまったく別人の姿になり、かっこよくなった自分にビックリ。ハンサム・スーツを着ていると周囲の扱いも違い、琢郎は自信を持てるように。ハンサムスーツを着た時は、琢郎ではなく、光山杏仁(谷原章介)として生活し始めたのでした。
さらに杏仁になって出かけた時、モデルにスカウトされて雑誌の撮影などにも挑戦。琢郎として生きていたら、経験できなかった世界に踏み出していきます。杏仁として出歩いている時、琢郎のいない定食屋を手伝ってくれていたのは、寛子のあとに入って来たアルバイトの橋野本江(大島美幸)。本江は決して美人ではないものの、気が利いてユーモアもある心優しい女性で、琢郎と杏仁の二重生活で気忙しくなっている時も、なぜか本江といると落ち着くことができたのです。
本江は琢郎がイライラしている時に
「携帯でゲームしませんか?」
と明るく言い、周囲にいる人たちの幸せそうな姿を見つけては、携帯電話のカメラで撮影するゲームを琢郎に教えます。
「人の小さな幸せを、自分の携帯で撮ってみると、自分の幸せみたいに思えてくるんです」
と、本江は遠回しに琢郎を励ましてくれていたのでした。携帯カメラで周囲の人々を撮影しているうちに、心穏やかになっていた琢郎。
しかし、そんなのどかな時間は長くは続かず、やがて琢郎は、光山杏仁としてファッションショーで本格的にデビューすることに。定食屋を辞めてモデルになるのか、それとも二重生活を続けるのか? 琢郎の決断は? そしてハンサム・スーツに秘められた秘密とは?
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