KDDIとドコモのMNP状況逆転、ドコモは過去最少の転出数に──11月契約数

» 2008年12月05日 16時46分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
グループ名 2008年11月純増数 累計
NTTドコモ 6万5100
 2in1:2100
5403万4700(51.3%)
 2in1:44万8600
KDDI 1万5800 3051万4200(28.9%)
ソフトバンクモバイル 11万3000
 ダブルナンバー:1600
1986万4600(18.8%)
 ダブルナンバー:6400
イー・モバイル 9万7300 101万1500(1%)
携帯総計 29万1200 1億542万5000
(前月比増減率 0.3%)

 電気通信事業者協会(TCA)は12月5日、2008年11月末時点の携帯電話・PHS契約数を公表。契約数は累計1億999万3500件となり、10月末から約29万5900件増加した。

 このうち携帯電話の契約数は1億542万5000件。11月から携帯キャリア各社は2008年冬商戦向けモデルを発売したものの、商戦期前であるためか契約者の増加には大きく結びつかず、10月の結果を下回った。

 キャリア別の純増数は、ソフトバンクモバイルが11万3000の純増でトップ。続いてイー・モバイルの9万7300、NTTドコモの6万5100、KDDIの1万5800となった。ソフトバンクモバイルの純増首位は19カ月連続。10月に純増首位のソフトバンクモバイルに肉薄したイー・モバイルは、データ通信端末とミニノートPCをセットで販売する手段の「100円PC」などが順調で、11月も好調を維持。サービス開始から1年6カ月で累計100万契約を超えた。「2008年度末の目標は140万契約。この調子で目標を達成したい」(イー・モバイル 広報室)。


MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1100
au −1万3200
ソフトバンクモバイル 1万3800
イー・モバイル 500

 NTTドコモは11月の後半から冬商戦向けモデルを発売。他社が前月10月の純増数を下回るなか、前月比で約2倍の純増を記録し、さらに番号ポータビリティ状況も転出超過1100件と過去、最も少ない結果となった。「現ユーザーの利用満足度を向上させる取り組みをやってきた結果、解約率がかなり改善された。冬商戦向けモデルの効果も大きい」(NTTドコモ広報部)。対して、KDDIは苦戦傾向。番号ポータビリティの転出超過数は過去最大の1万3200となった。auの秋冬ハイエンドモデルも11月の後半に発売されたが、残念ながら大きな純増には結びつかなかった。


Graph 携帯電話純増数の推移
Graph 携帯電話純増シェアの推移
  2008年11月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 32万1600 4705万5100
NTTドコモ(PDC) −25万6500 697万6900
au(CDMA2000 1x) 2万3500 3015万7500
au(cdmaOne) −7700 35万6700
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 30万800 1690万8300
ソフトバンクモバイル(PDC) −18万7800 295万6300
イー・モバイル(W-CDMA) 9万7300 101万1500
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万8700
au −7700 46万6100
ソフトバンクモバイル −1万800 108万4600
イー・モバイル 1500 1万3400
合計 −1万7200 160万2800
・通信モジュール
NTTドコモ 9900 153万700
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 6700 90万4200
ソフトバンクモバイル 0 3万2300
合計 1万6700 246万7200
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 2万800 4809万500
EZweb(KDDI) 6500 2588万3100
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 8万600 1595万8400
EMnet(イー・モバイル) 4200 4万5800
合計 11万2000 8997万7800


ウィルコムは新機種効果で4700の純増

グループ名 2008年11月純増 累計
ウィルコム 4700 456万8500
PHS総計 4700 456万8500

 ウィルコムのPHS契約数は前月10月まで3カ月連続で純減していたが、11月は新機種の発売効果などの効果で4700の純増に転じた。

 11月は、新色を投入したスマートフォン「WILLCOM 03」やシンプル端末の「HONEY BEE 2」、データ通信端末の「AX530S」など、コンシューマー向け需要が特に好調だったという。

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