では作例を見ていこう。いつもの黄色い象のすべり台とあずまやから。
地面の暗さにひっぱられて、日の当たったすべり台が白飛びギリギリ。ただ、ディテールの解像感は悪くない
あずまや付近の細かい松葉もかなりしっかりと解像され、8.1Mピクセル機らしい絵だった。これはなかなかだ。
さらに青空を。
これはハイコントラスト傾向の構図だが、青空がきれいなグラデーションで表現され、煙突の隣に小さく見える月もしっかり写っていた。さらに木々の濃い色もつぶれていない。これはすばらしい。
次は人物を屋外と屋内で。
3枚とも「フェイスフォーカス」を使ってピントを合わせた。フェイスフォーカスは動作も機敏で使い勝手がいい。発色に派手さはないが肌色の出方が安定しており、なかなかナチュラルに仕上げるのはさすがだ。3枚目はやや補正しきれなかったが。
続いて「オートリサイズ」機能をチェックしよう。
ベストショットの“トワイライト”モードに設定し、日没直後の西の空を撮ってみた。1枚目の広角からズームキーを押すと自動的に画像サイズ設定を小さくしながらデジタルズームがかかり、大きく画質を劣化させずにズーミングできる。1Mサイズ相当まで連動してズームすると富士山もここまで大きく撮れる。
この作例のように、あまり近寄れない(逃げてしまう)被写体を写すときもオートリサイズになっていれば8.1Mの高画素を生かした劣化の少ないデジタルズームでさっと寄れる。ケータイカメラに8.1Mピクセルなど必要ないという声もあろうが、高画素の撮像素子を活用するとこのような機能も盛り込めるのだ。
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