何か、基本的に“全部”全部入りになっちゃいましたのでねITmediaスタッフが選ぶ、2008年の“注目ケータイ”(編集部岩城編)(2/2 ページ)

» 2008年12月29日 15時30分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
前のページへ 1|2       

普通に、いや、なかなか快適に使える。まだ高いですけど──「A2502 HIGH-SPEED」

photo ドコモの「A2502 HIGH-SPEED」

 2007年はイー・モバイルの「D01NX」を気に入り、長く使用したが、2008年は定額データ通信環境を「A2502 HIGH-SPEED」+ドコモの「定額データプランHIGH-SPEED」+「定額データ割」に変えた。

 それは、残念ながらイー・モバイル端末が2008年の私の行動範囲の多くで“満足に使えない”状況になってしまったから。イー・モバイルは、下り7.2MbpsのHSDPA通信サービスやHSUPAサービスを国内で初めて開始。さらに「100円PC」といった施策などでユーザーをかなり増やすとともに、定額データ通信の価格や垣根を低くする一翼を担っているのは喜ばしいこと。ただ、私的には使いたい場所で使えない、しかも今まで使えたのに……となるとどうにもならない。

 さてドコモの定額データプランはA2502 HIGH-SPEEDで使う場合、2年の継続利用を条件にする定額データ割の加入で上限1万500円から6720円(+mopera Uプランの840円/定額データプランHIGH-SPEEDバリュー対象端末だと上限5985円)となかなか安価になった。同時にA2502 HIGH-SPEEDの実機を譲り受け、当初よりやや許容通信範囲が拡大されたのが変更に至ったきっかけ。まだ相当高〜く、インスタントメッセンジャーソフトが使えない(テキストメッセージならWeb IMサービスでとりあえずなんとかなる)、専用の通信ソフトを使わなければならない、応答速度が遅いといった、いくつか使いにくい項目があるのも確かだが、それでも屋内の施設も含めてサービスエリアがやはり広いことと、“まぁ普通に使える”ところは満足している。


photo 自立するので、延長USBケーブルを用いてこのように運用している

 本当は、MVNOサービスに関わる相互接続を巡って総務大臣裁定を受けるほど激しく争い、結果、ドコモに勝ってしまう、そんなMVNO普及の風穴を開けた日本通信のデータ通信サービスを使いたかった。今回は個人ユーザー向けの「b-mobile 3G」プランが私に合わなかったので断念したが、NVNOのサービスはニッチなニーズにも対応してくれる可能性がある。今後、どんなサービスが登場するか大いに期待したい。

 また、2009年は2.5GHz帯を使う「モバイルWiMAX」や「WILLCOM CORE」も始まる予定。「で、結局、月額いくらっすか」の結果次第で、もしかして来年2009年の“注目ケータイ”企画は今回と同じような内容になるかもしれない。


ジコマンの果て、よく考えると“おもちゃに月1万円”──「iPhone 3G」

photo 月1万円払っている「iPhone 3G」

 「iPhone 3G」は完全なる2台目用途として購入した私の利用シーンに合っていた端末だった。

 いわゆる“ケータイ”としての役割はP905iTVで済むので、私のiPhone 3Gは音楽・動画再生、Webサイトやメールのチェックを使うための“ツール”に徹していた。ともあれ購入前はiPod touchで十分と思うこともあったが、いつでもデータ通信できることが大きなメリットと改めて思う。

 2008年はケータイのフルブラウザでPC向けサイトを閲覧する利用シーンもそこそこ一般的になり、タブブラウザを標準で備える機種や下り7.2Mbpsで通信できる機種も多くなった。ただ、PC向けサイトの体感表示速度や使い勝手はiPhone 3Gが勝る(今後、Flash対応は望む)。2008年末現在、なぜiPhone 3Gを使うのかと問われたら、面倒なので「フルブラウザが普通に使えるから」と答えている。

 ちなみに7月11日に購入した私のiPhone 3Gは、24回払いの端末割賦金も含めると月に約1万円かかる。よく考えると相当高いおもちゃだ。さらに2008年12月現在、バッテリーの“持ち”がもう劣ってきた。確実に2年は持たないと思うと、“実質2年縛り”がさらにぎゅっときつく締まってくるような気分だ。そういえば携帯電話って……こんな怖いものでしたっけ?

photophoto クルマでも遊べた
※撮影のため、停車時に設置したものです。エアバッグ付近への設置は危険がともなう可能性があります
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年