日本通信は3月10日、NTTドコモのFOMA(3G)網と公衆無線LANスポットを利用するプリペイド方式のモバイルデータ通信サービス「Doccica」(ドッチーカ)を発表した。専用の3G端末を3月23日に発売する。価格は1万4800円で、500分(5000円相当)の接続権が含まれている。
専用端末は中ZTE製のUSB接続型のもの。下り最大3.6MbpsのHSDPA通信が可能だが、利用するWebコンテンツに応じて帯域をコントロールするため、テキスト中心のWebページを見る場合と、マルチメディアデータの高速ダウンロードが必要な動画共有サイトでは通信速度が変化するという。こうした通信帯域の使用効率向上は、ドコモとのレイヤー2相互接続により実現した。
Doccicaの通信料金は、3G接続の場合は1分10円の完全従量制。ただし、利用するぶんだけ1000円から1万円の範囲でチャージするため、後払い方式の従量制料金のように高額なパケット通信料が請求されることがない。また、定額制のように使わない場合でも料金を払うことがなく、無駄が少ないという。
料金 | 時間 | 最大有効期間 |
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1000円 | 100分 | 60日 |
2000円 | 200分 | 60日 |
3000円 | 300分 | 60日 |
4000円 | 400分 | 90日 |
5000円 | 500分 | 90日 |
1万円 | 1000分 | 120日 |
残り時間がまだあるのに有効期間が来た場合は、30日300円で有効期間の延長が可能 |
また、ホットスポット(NTTコミュニケーションズ)、BBモバイルポイント(ソフトバンクテレコム)、FREESPOT(FREESPOT評議会)、エアポートネット(成田国際空港/空港情報通信)が提供する全国約1万5000カ所の公衆無線LANスポットも利用可能。3月14日にJR東海が開始する、東海道新幹線N700系車両内での無線LANサービスにも対応した。
なお無線LAN通信はデータ端末ではなくノートPCの無線LAN機能から行うが、認証のために端末をPCに接続した状態で付属の接続ソフト「bアクセス」を使う必要がある。無線LAN通信の料金は、時間を問わず1接続300円相当。FREESPOTを除く有料の無線LAN事業者に接続するたび、利用可能な残り時間から30分減算される。
利用にあたって回線契約は必要なく、購入後に携帯電話かPHSからサポートセンターに電話することで本人確認を行い、開通手続きとする。接続料金のチャージは、専用Webサイトからクレジットカードで決済するが、この際の接続料金は無料。また、1万円分のチャージプランは量販店などでも販売する。
回線の最大有効期間はチャージしたプランにより異なり、1000円から3000円をチャージした場合はその日から60日間。4000円と5000円では90日間、1万円では120日間となる。期間内に再チャージすることで引き続き回線を利用できるほか、利用可能な残り時間がまだある場合は、30日300円で有効期間を延長することもできる。
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