いわゆるケータイとしての機能は、音声通話とメール、ケータイサイトの閲覧、PCサイトの閲覧(PCサイトビューアー)、BREWアプリくらい。そこに“ウォークマンならでは”の音楽/動画再生機能が備わる。最近のケータイになくては売れないとも言われるワンセグやカメラ、おサイフケータイ(EZ FeliCa)はもちろん、PCドキュメントビューアーやGPSも搭載しない。機能だけを並べると、それこそエルダー層向けの端末より割り切ってある。
1.8インチという小さなディスプレイサイズに合わせ、アドレス帳やメールの初期設定表示はあらかじめ大きめの文字サイズになっていた。確かに文字情報量は少ないが、視認性はまずまずだ
EZwebサイトはこのような感じ。普通の携帯サイトは気にならないが、例えばFlashを用いるau oneトップページはディスプレイ解像度相応の表示となり、表示文字が相対的にやや小さくくなる。見にくいのであれば、au oneトップページをFlashを用いないシンプルタイプに切り替えておくのもいいだろう
PC向けサイトを閲覧できるPCサイトビューアーは横向き表示も行える。解像度がQVGAなので表示情報量もそれなり、タッチセンサーキーで行うスクロールはかなり高速で、全体的にきびきび動作する
Xminiを気に入ったのは、いわゆる“いまどきのケータイ”としての機能を割り切って実現した「超小型ボディ」である点に尽きる。
もちろん昨今の携帯電話には、音楽プレーヤー機能くらいはほぼすべての機種に備わるわけだが、Xminiはよくあるポータブル音楽プレーヤーに大きく劣らない携帯性──超小型サイズを実現した。そして、それを実現するために“万人受けするが、必要ないなら使わない”多くの機能をあえて省いた。
この思い切りは、多機能なハイエンドモデルでもあったW42SやW52Sとはかなり違う考え方だ。没個性化した最近の機種とは違う、かつてのau端末のスピリットを久しぶりに感じられるものではなかろうか。
「iPhone 3G」と比較。Xminiは少々厚いが、サイズそのものふた周り以上小さい
よくある折りたたみボディの「812SH」と比較。ひと回り以上コンパクトだ(左)。ウォークマン「NW-S730F」と比較。さすがにNW-S730Fの方が薄いが、サイズはそれほど変わらない(右)
(続く)
次回から「音楽プレーヤー」としての機能の詳細をチェックしていく予定です。
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