KDDIは3月17日、同社初のWindows Mobile搭載スマートフォン「E30HT」を5月に発売すると発表するとともに、提供条件を明らかにした。
E30HTは、Windows Mobile 6.1を搭載したHTC製のスマートフォンで、スライド型のQWERTYキーを備えた「Touch Pro」がベースになっている。通信方式はEV-DO Rev.Aで、下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsでのデータ通信が可能。料金プランはシンプルコースもしくはフルサポートコースが選択可能で、日本国内でのパケット単価はE30HT単独利用の場合で0.21円/パケット、PC接続の場合は0.105円/パケット。なおパケット通信料は、定額サービス「ダブル定額」「ダブル定額ライト」などが利用可能だ。定額サービスを利用した場合、単独通信の上限額はPCサイトビューアーを使った場合と同じ5985円。PCなどに接続した場合でも、上限は1万3650円となる。
E30HTでのインターネット接続は、インターネット接続サービス「au.NET」か、PacketWIN対応プロバイダが利用可能。au.NETを利用する場合は、月額利用料として945円を支払う必要があるが、5月から提供予定の「au.NETビジネス割引」を利用すれば、同一名義でau携帯電話を30回線以上利用するユーザーは月額315円になる。
なおE30HTは法人向けの端末ではあるが、一般のユーザーも購入は可能で、au取扱店で入手できるようになる見込み。店頭で在庫を持つかどうかはまだ決まっておらず、その場で買えるのか、取り寄せになるのかは現在検討中だという。
グローバルパスポートCDMAに対応しており、E30HTはデータ通信も含め海外でも利用可能。パケット通信は0.2円/パケットで利用できる(完全従量制)。このほか、法人用のセキュリティサービスとして提供している「ビジネス便利パック」に、2009年夏ころから新たに追加予定の「スマートフォンリモートデータ削除サービス」に対応し、紛失・盗難の際に遠隔操作でデータの削除ができるようになっている。
またプリインストールアプリとして、「WALKINGHOTSPOT」を搭載するのも特徴だ。このアプリは、E30HTをアクセスポイントとして最大5台の機器を無線LANでインターネットに接続でき、モバイルルーターとして活用できるというもの。「ダブル定額」「ダブル定額ライト」「パケット割WINミドル」「パケット割WINスーパー」に契約しておけば、上限額1万3650円でEV-DO Rev.Aを利用した無線LAN接続が共有できる。印刷された文書の情報を取り込める「ScanR」もプリインストール。カメラで撮影したJPEG写真をPDFやvCARD形式でサーバに保存でき、EメールやFAXで送信したり、ほかのユーザーと共有したりできる。
KDDIでは、E30HTで利用可能なWindows Mobileアプリケーションの紹介、ビジネスシーンにおける活用例、実際にアプリケーションを利用した際の体験記事などの情報を発信する「Business App NAVI」も開設する。
機種名 | E30HT |
---|---|
外形寸法(幅×高さ×厚さ) | 約52×106×18(最厚部18.8)ミリ |
重さ | 約154グラム |
OS | Windows Mobile® 6.1 Professional Edition |
メインディスプレイ | 2.8インチVGA(640×480ピクセル)TFT液晶(タッチパネル) |
通信機能 | CDMA 1x EV-DO Rev.A、最大3.1Mbps(下り)/最大1.8Mbps(上り) |
外部インタフェース | 無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth 2.0+EDR準拠 |
アウトカメラ | AF付き有効約320万画素CMOS |
インカメラ | 有効約30万画素CMOS |
内部メモリ | 非公開 |
外部メモリ | microSDHC(別売り/最大8GB) |
接続端子 | ミニUSB |
連続通話時間 | 約260分 (国内モード利用時) |
連続待受時間 | 約330時間 (国内モード利用時) |
充電時間 | 約180分 (AC時) |
カラー | ソフィスティケイティッドブラック |
主な搭載ソフトウェア | OfficeMobile、Outlook Mobile、ActiveSync、Internet Explorer Mobile、Opera Mobile、TouchFLO、Adobe Reader、ZIP、NAVITIME、WALKINGSPOT、scanR、10キー入力アプリほか |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.