ソフトバンクとイー・モバイルが10万強の純増、ウィルコムは純減――4月契約数

» 2009年05月12日 16時08分 公開
[田中聡,ITmedia]
グループ名 2009年4月純増数 累計(携帯シェア)
NTTドコモ 8万9300
 2in1:−6500
5469万(50.7%)
 2in1:45万2800
KDDI 5万7500 3090万300(28.7%)
ソフトバンクモバイル 10万5400
 ダブルナンバー:1200
2073万8300(19.2%)
 ダブルナンバー:1万6600
イー・モバイル 10万2800 151万3000(1.4%)
携帯総計 35万5000 1億784万1600

 電気通信事業者協会(TCA)は5月12日、2009年4月の携帯電話・PHS契約者数を発表した。4月の携帯電話の純増数は、春商戦ピークの3月(100万4900件)よりは落ち着き、35万5000件となった。携帯・PHSの累計契約数は1億1239万4400件。

 ソフトバンクモバイルの純増数は10万5400件で、24カ月連続で首位を獲得した。広報部によると、「iPhone for everybody」キャンペーンが好評で、今回の純増数に大きく貢献したとのこと。

 各社が3月から大きく純増数を下げた中、イー・モバイルの純増数は10万2800件で、3月の12万1900から2割弱の減少にとどめた。「4月17日に発売した上り最大5.8Mbpsの『D23HW』の好調に加え、Netbookとのセット販売による契約者が多いことが今回の結果につながった」(広報部)。

 ドコモの純増数は8万9300件で、番号ポータビリティの利用状況(転入から転出の差し引き数)は−1万9300となり、4キャリアで最も転出超過が多い結果となった。この件について広報部は「4月は流動性の高い時期なので転出超過となったが、2008年4月は5万9200件の転出超過だったので、昨年と比べれば持ち直した」とコメント。

 KDDIは新ブランド「iida」の第1弾モデル「G9」を4月17日に発売したが、純増数は5万7500件、MNPの利用状況は−1200件となった。純増数が3月よりも伸び悩んだことと、MNPの転出超過について、広報部は「市場全体が縮小していることに加え、新規ユーザーを効果的に獲得できなかった」ことを要因に挙げた。

 また、今回の大きなトピックとして、3G(W-CDMA、CDMA2000 1x)の契約数が合計で1億64万4200となり、1億を突破したことも挙げられる。ドコモ、ソフトバンクモバイルとも、3Gへの移行が急速に進んでおり、両社ともすでにPDC(2G)のサービス終了を発表している。

photo 純増数の推移
photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1万9300
KDDI −1200
ソフトバンクモバイル 2万400
イー・モバイル 100

 番号ポータビリティの利用状況は、ドコモが1万9300件、auが1200件の転出超過となった一方で、ソフトバンクモバイルは2万400件、イー・モバイルの100件の転入超過を実現した。

photo MNPの利用状況
  2009年4月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 56万 4960万300
NTTドコモ(PDC) −47万700 508万9700
au(CDMA2000 1x) 6万4000 3059万1200
au(cdmaOne) −6500 30万9100
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 28万6100 1893万9700
ソフトバンクモバイル(PDC) −18万700 179万8600
イー・モバイル(W-CDMA) 10万2800 151万3000
合計 35万5000 1億784万1600
・プリペイド契約
NTTドコモ −200 3万8000
au −6400 43万2000
ソフトバンクモバイル −2万3600 101万4700
イー・モバイル 3700 2万9700
合計 −2万6500 151万4400
・通信モジュール
NTTドコモ 1万6000 151万700
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万3600 93万6300
ソフトバンクモバイル 2000 5万8200
合計 −500 250万5200
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 6万5200 4853万9300
EZweb(KDDI) 3万8400 2622万8700
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 7万5000 1653万9900
EMnet(イー・モバイル) 1300 5万6700
合計 17万9900 9136万4600

ウィルコムは1万600の純減

グループ名 2009年4月純増 累計
ウィルコム −1万600 455万2800
PHS総計 −1万600 455万2800

 ウィルコムの契約者数はPHSが1万600の純減となり、WILLCOM CORE 3Gが6800の純増を記録。同社は「個人セグメントは獲得が堅調に推移しているが、法人セグメントは競争環境の激化や景気動向の影響もあり、純減となった。個人セグメントではキャンペーンの継続、法人セグメントではWILLCOM CORE 3G の販売を強化する」とコメントした。

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