「WILLCOM CORE 3G」個人向けにも提供──0円から5985円の定額プランを用意

» 2009年06月03日 14時18分 公開
[園部修,ITmedia]

 ウィルコムは6月3日、法人向けに提供している「WILLCOM CORE 3G」のサービスを拡充すると発表した。6月26日から、個人および法人向けに月額0円からの定額料金プラン「3G データ定額」を提供。さらに法人ユーザーには企業向けゲートウェイサービス「3G 閉域接続サービス」も6月3日から提供する。これに合わせ、新たにZTE製のUSB型データ通信端末「HX003ZT」を発売する。8月31日にまでは料金を無料にするキャンペーンも発表した。

 WILLCOM CORE 3Gは、NTTドコモが持つFOMAネットワークのMVNOとしてウィルコムが提供するデータ通信サービス。これまでは5回線以上の法人名義で契約する必要があった。料金プランも945円(30万パケット、約36.6Mバイトまで無料)とインターネット接続料(PRIN)の525円を合算した1470円から利用可能な「3Gビジネスプラン」のみを用意していた。

 新たに提供する3G データ定額は、個人ユーザーでも契約できる料金プランで、月額料金は0円(2万5000パケット/1050円分の無料通信を含む)、データ通信料は0円〜5985円の定額制(従量部分は1パケットあたり0.042円)を採用。ただし別途ウィルコムのインターネット接続サービスPRINの接続料945円は必要なほか、2年契約が必須になり、契約期間中に解約する場合は契約解除手数料が9975円かかる(ただしW-VALUE SELECT加入の場合は手数料は免除)。

 法人ユーザー向けにも、新たに「3G データ定額 ビジネス」を提供。月額料金0円、データ通信料が0円〜4980円の定額で、5回線以上契約する場合に利用できる。月額料金に含まれる1050円分の無料通信はグループ内で分け合える。PRINの945円と2年契約が必要な点は個人向けの3G データ定額と同様だ。

WILLCOM CORE 3Gの新料金プラン
プラン名 月額料金 データ通信料 契約対象
3G データ定額 0円
(1050円分の無料通信込み)
0円〜5985円
(0.042円/パケット)
1回線以上契約のユーザー
3G データ定額 ビジネス 0円
(1050円分の無料通信込み)
無料通信は自動で分け合い
0円〜4980円
(0.042円/パケット)
5回線以上契約のユーザー

 新料金プランの提供は6月26日からになるが、Webおよび店頭での予約は6月3日から受け付ける。

Photo ZTE製のHX003ZT

 また、新たにZTE製のUSB接続データ通信端末「HX003ZT」も販売することを明らかにした。価格はW-VALUE SELECT一括購入の場合で2万2680円。分割払いの場合は945円の24回払いとなる。W-VALUE割引は月々945円が適用されるため、2年間利用した場合の実質負担額は0円となっている。

HX003ZTの価格
新規契約・機種変更の場合 ウィルコムプラザ・ウィルコムストアでの購入価格 「W-VALUE」割引 実質負担額
W-VALUE SELECT一括購入 2万2680円 945円×24カ月(22,680円) 0円
W-VALUE SELECT分割購入 945円×24カ月 945円×24カ月(22,680円) 0円

 今回の新料金プラン提供と新端末発売に合わせ、8月31日までの期間限定で契約事務手数料および期間中のデータ通信料、インターネット接続料、ユニバーサルサービス料を無料とする「WILLCOM CORE 3Gスタートキャンペーン」を実施する。

 このほか、企業向けのサービス「3G 閉域接続サービス」も提供する。インターネットを経由せず、WILLCOM CORE 3GのネットワークとNTTコミュニケーションズが提供する「モバイル/リモートアクセスサービス」を直接接続してセキュリティの高い通信を実現するサービスだ。料金は、前述のWILLCOM CORE 3Gの料金に加えて、振分装置の工事費として1契約における1工事で5250円、認証ID工事費で10ID・ドメインあたり2100円の初期費用と、1契約あたり月々1万5750円の振分装置利用料がかかる。さらに、NTTコミュニケーションズのユビキタスゲートウェイやVPNネットワークを利用することも可能だ。

※初出時、サービスの提供開始日に誤りがありました。お詫びして訂正します

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