写真で解説する「misora」(製品版)(1/2 ページ)

» 2009年06月29日 19時03分 公開
[田中聡,ITmedia]

 「iida」ブランドの第2弾モデルとして6月27日に発売された「misora」は、一見するとオーソドックスな折りたたみ端末だが、フォルムや本体色などで、人間が感じる“心地よさ”を追求したモデルに仕上げた。

photophoto 「misora」のボディカラーは「white」「black」「pink」の3色
photo misoraのデザインを手がけた迎義孝氏。TOTOで衛生設備やシステムキッチンなど、水回り全般のデザインを担当してきた。「ケータイのデザインは初めてだったが、ケータイも衛生設備の延長線上にあると考え、“気持ちよく使ってもらうこと”を重視した」(迎氏)

 misoraの製造元は京セラで、ベースモデルは2009年春モデルとして発売された「ベルトのついたケータイ NS01」。「ソフトウェアや機能はNS01とほぼ同じ」(説明員)だが、サイズと重さは異なる。misoraはNS01よりもボディに丸みをつけたため、幅は3ミリ、厚さは1.1ミリ大きい。「最近のケータイはスクエアな形状のものが多いので、misoraのデザインはカーブにこだわり、(四隅だけでなく)全体的に曲面にするようこだわった」(迎氏)。

「ベルトのついたケータイ NS01」と「misora」のスペック
ベルトのついたケータイ NS01 misora
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約48×100×18.8ミリ 約48×103×19.9ミリ
重さ 約119グラム 約122グラム
連続通話時間 約220分 約220分
連続待受時間 約310時間 約310時間
メインディスプレイ 約2.8インチ ワイドQVGA(240×400ピクセル) 約2.8インチ ワイドQVGA(240×400ピクセル)
サブディスプレイ 約0.5インチ(60×32ピクセル)有機EL 約0.5インチ(60×32ピクセル)有機EL

photophotophoto 手のひらに収まるサイズを実現(写真=左)。裏面のバッテリーカバーにも丸みをつけ、持ちやすさに徹底的にこだわった。ただしその分厚さが増している(写真=中)。ダイヤルキー側も過度な装飾は控えた(写真=右)
photophoto 左側面にmicroSDスロット(写真=左)、右側面に外部接続端子とイヤフォン端子、サイドキーがある(写真=右)
photophoto 裏面にはカメラとスピーカー、サブディスプレイを配置(写真=左)。着信ランプはディスプレイ面の左側面にある(写真=右)

 背面には「pinkとblackはパネルの下から蒸着処理を施し、whiteにはクリアパネルを採用した」(説明員)ことで指紋がつきにくくなっている。ただし完全にマットな質感ではなく、ほのかに光沢感が出ている印象も受けた。また、4月7日の発表会で展示されていたモックアップと比べ、製品版は「本体の色味や質感を調整した」(説明員)という。

 本体色は、whiteが「雲の重なりが生み出す自然なグラデーション」、pinkが「夕日に染まる空の絶妙なニュアンス」、blackが「月明かりに照らされた夜の海」といった自然の景色をモチーフにした。いずれも迎氏が自分が見た色を反映させたという。whiteは純白ではなくやや濁りのある白を採用し、pinkとblackは見る角度によって色味が微妙に異なるよう工夫した。

photophotophoto whiteはややグレイに近い色味になっており、背面とキー面で微妙に色味が異なる(写真=左)。pinkは丸みを帯びた部分の色が微妙に変わっている(写真=中)。「夜の海は真っ黒かと思っていたら、そうではなかった」(迎氏)というblackは、角度によってはシルバーにも見える(写真=右)
photophoto こちらの写真の端末は、上の3つの写真とは色味が違って見える(写真=左)。キーフォントの色はblackのみ異なるが、フォントの種類は同じ(写真=右)
photophotophoto ディスプレイの下には「iida」のロゴがある。4月7日の発表会で展示されていたモックアップでは、ディスプレイ周辺にラメがちりばめられていたが、製品版ではラメは抑えられている
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