「iida」ブランドの第2弾モデルとして6月27日に発売された「misora」は、一見するとオーソドックスな折りたたみ端末だが、フォルムや本体色などで、人間が感じる“心地よさ”を追求したモデルに仕上げた。
misoraの製造元は京セラで、ベースモデルは2009年春モデルとして発売された「ベルトのついたケータイ NS01」。「ソフトウェアや機能はNS01とほぼ同じ」(説明員)だが、サイズと重さは異なる。misoraはNS01よりもボディに丸みをつけたため、幅は3ミリ、厚さは1.1ミリ大きい。「最近のケータイはスクエアな形状のものが多いので、misoraのデザインはカーブにこだわり、(四隅だけでなく)全体的に曲面にするようこだわった」(迎氏)。
ベルトのついたケータイ NS01 | misora | |
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サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約48×100×18.8ミリ | 約48×103×19.9ミリ |
重さ | 約119グラム | 約122グラム |
連続通話時間 | 約220分 | 約220分 |
連続待受時間 | 約310時間 | 約310時間 |
メインディスプレイ | 約2.8インチ ワイドQVGA(240×400ピクセル) | 約2.8インチ ワイドQVGA(240×400ピクセル) |
サブディスプレイ | 約0.5インチ(60×32ピクセル)有機EL | 約0.5インチ(60×32ピクセル)有機EL |
背面には「pinkとblackはパネルの下から蒸着処理を施し、whiteにはクリアパネルを採用した」(説明員)ことで指紋がつきにくくなっている。ただし完全にマットな質感ではなく、ほのかに光沢感が出ている印象も受けた。また、4月7日の発表会で展示されていたモックアップと比べ、製品版は「本体の色味や質感を調整した」(説明員)という。
本体色は、whiteが「雲の重なりが生み出す自然なグラデーション」、pinkが「夕日に染まる空の絶妙なニュアンス」、blackが「月明かりに照らされた夜の海」といった自然の景色をモチーフにした。いずれも迎氏が自分が見た色を反映させたという。whiteは純白ではなくやや濁りのある白を採用し、pinkとblackは見る角度によって色味が微妙に異なるよう工夫した。
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