人生が最高に燃え上がった――草間彌生氏、「Art Editions YAYOI KUSAMA」発売に“万歳”

» 2009年07月31日 12時13分 公開
[田中聡,ITmedia]
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 KDDIは7月30日、同日に販売開始したiida「Art Editions YAYOI KUSAMA」の展示販売会をCIBONE青山店で開催した。

 前衛芸術家の草間彌生氏が手がけるArt Editions YAYOI KUSAMAは「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」(100台/100万円)、「私の犬のリンリン」(100台/100万円)、「宇宙へ行くときのハンドバッグ」(1000台、10万円)の3作品をラインアップ。いずれも台数限定で、価格も芸術品らしく高額に設定されている。

photophotophoto 左から「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」「私の犬のリンリン」「宇宙へ行くときのハンドバッグ」
photo 宇宙へ行くときのハンドバッグの展示コーナーでは、「小さくてかわいい!」といった女性の声が多く聞かれた

 草間彌生氏は「iidaの携帯電話と、我々の世の中にあふれる哲学を、山のように広げていきましょうね。この不思議な喜びの瞬間を、そして月も星も海も宇宙の彼方もすべて大好きです。皆さんもきっと大好きだと思います。私も自分自身が大好きです。なぜなら、私はiidaの携帯電話を心から愛しているから」と独特の言葉で紡いだ詩を朗読した。そして最後に「iidaの携帯電話万歳、そして私たちの人生も最高に燃え上がって万歳です。人生の新しい金字塔を立てたいと思います」と決意を語った。

photophoto 展示販売会にはKDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋誠氏も出席した(写真=左)。詩を朗読する草間彌生氏(写真=右)

 展示販売会では、私の犬のリンリンと宇宙へ行くときのハンドバッグの最初の購入者に、草間彌生氏から各作品が直接手渡された。

 私の犬のリンリンを購入した田中泰秀さんは、購入のきっかけについて「子どもが草間先生のキャラクターをかわいいと言っている。今まではカボチャの文鎮や写真を集めていたが、雑誌やテレビでこの作品(私の犬のリンリン)を知ったときに、ぜひ買いたいと思った」と話した。リンリンの魅力については「こういう形の携帯電話は今までになかったし、これが携帯電話だとはまず思わない。常に側に置いて楽しみたい」と話した。

 宇宙へ行くときのハンドバッグを購入した梶谷好孝(よしこ)さんは「10代の頃から草間先生の大ファンだったが、学生だったこともあり、なかなか作品を買う機会がなかった。今、草間先生のエッセンスが折り込まれたものが手元にあることがうれしい」と喜びを語った。「この水玉は世界に広がるような愛や平和を示していて、幸せであふれている」と草間彌生氏が手がけるアートの魅力を話した。

photophotophoto 草間彌生氏(写真=左)。私の犬のリンリンを購入した田中さん(写真=中)と、宇宙へ行くときのハンドバッグを購入した梶谷さん(写真=右)
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 展示会には事前に申し込みをしたユーザーのみが参加でき、実際にArt Editions YAYOI KUSAMAを購入する来場者もいた。また、水玉模様の衣類をまとった来場者の姿も見られた。店舗の内装も赤い水玉模様をちりばめてコーディネートされていたほか、草間彌生氏がこれまでに手がけた作品も展示されており、“草間ワールド”であふれていた。草間彌生氏の一部の作品は販売もされており、「Art Editions YAYOI KUSAMAとあわせて、8月中旬までCIBONE青山店で購入できる」(説明員)という。

photophotophoto 店内は赤い水玉模様を基調としたコーディネートが施されていた
photophotophoto 草間氏デザインのソファに腰掛けることもできる
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photophoto 携帯電話以外の作品も展示されている
photophotophoto 店頭で購入できる作品も用意(写真=左)。原寸大の「リンリン」も展示されており、来場者の注目を集めていた(写真=中、右)

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