第31回 絞っても広げても優秀――「Google モバイル」の検索機能今すぐ使えるケータイレシピ

» 2009年08月19日 19時15分 公開
[田中聡,ITmedia]

 PCでGoogle関連のサービスをよく利用している人は、いつでもどこでもアクセスできる携帯版を利用するとさらに便利だ。この連載でも携帯版「Gmail」や「Google検索」などを解説してきたが、ほかにも「ニュース」「乗換案内」「Google マップ」「iGoogle」などのサービスをケータイで利用できる。そこで、Googleのモバイルサービスを効率よく使う方法を紹介しよう。今回は検索機能を説明する。

http://m.google.jp

 Google モバイルのアクセスは http://m.google.jp から。利用料金は無料。Google モバイルのトップページにアクセスすると、利用できるGoogleサービス一覧が表示される。利用できるサービスはキャリアや機種によって異なるので、Google モバイルの解説ページ(外部リンク)を確認しておこう。検索、地図、ニュース、iGoogleは基本的にどの機種でも利用できる。

画像やブログも調べられる、横断検索も優秀――Google検索

photophoto 「Google モバイル」のトップページには、利用できるサービスの一覧が表示されている(写真=左)。ケータイでよくググるのなら、この検索ページをブックマークか画面メモ登録しておこう(写真=右)

 携帯版のGoogle検索は、携帯・PCを含むWebサイトを検索するのが基本的な使い方だが、PCのように「画像」「ニュース」「ブログ」に絞って検索することも可能だ(ブログの検索は2009年8月19日から可能になった)。

 画像を検索する場合、Google検索のトップで「画像検索」を選ぶと、「検索」ボタンが「画像検索」ボタンに変わるので、ここから検索をすればよい。検索結果には画像が一覧表示され、画像をクリックすると拡大表示される。

photophotophotophoto 検索方法を「画像検索」に変更した後、キーワードを入力して「画像検索」を押すと、該当する画像一覧がケータイ向けに見やすく表示される。なお、大きいサイズの画像は拡大表示できない場合もある

 画像以外の項目を絞って検索する場合、通常の検索後に、画面下部のプルダウンメニューから項目を選べばよい。項目は通常の「ウェブ」のほか、「モバイル」「画像」「ニュース」「ローカル」「ブログ」が用意されている(2009年8月19日現在)。興味のあるものや最近話題になっているテーマについて調べたければ「ニュース」を、ほかのユーザーの意見や感想を知りたければ「ブログ」で検索するといいだろう。「モバイル」からは携帯サイトに絞って検索ができる。

photophotophoto 画面下部のメニューから検索項目を選べる(写真=左)。写真中はニュース、写真右はブログで検索したもの

 なお、Google モバイルは2009年4月30日に検索結果ページを改善し(外部リンク参照)、キーワードに関連する携帯とPCサイト、ニュース、画像、YouTubeの動画、ブログなどの検索結果がまとめて表示されるようになった。興味のあるテーマについて幅広く調べたいときは、項目を絞らずに検索をするのも有効だろう。

photophotophotophoto 項目を絞らずに検索すると、ニュースやブログ、画像、動画などがまとめて表示される(写真=左端、左中、右中)。携帯サイトは、ページタイトルの左側にケータイのアイコンが出る(写真=右端)

目当ての場所までの最寄り駅や経路を検索――ローカル検索

 もう1つ、便利な検索項目として、特定エリアのスポット情報を手軽に調べられる「ローカル」が用意されている。例えば、「大手町 ラーメン」でローカル検索をすると、検索結果にはラーメン屋に関するWebページが一覧表示され、お店の詳細情報やユーザーレビュー、Google マップを利用した位置情報などを確認できる。

photophotophotophoto 検索項目を「ローカル」に設定して「地名」と「目的のスポット」を入力して検索すると、Google マップと連動した検索結果が表示される。飲食店の場合、住所と電話番号はもちろん、料金、営業時間、レビュー、画像、そのほかのWebページもチェックできる

 さらに、Google モバイルの下にある「乗換案内」を選ぶと、「Google トランジット」を利用して、その場所までの経路検索ができる。通常の乗換案内は基本的に“駅から駅”までの経路を調べるものだが、Google トランジットでは“出発地から目的地”や“駅から目的地”といった検索も可能だ。

 ローカル検索の結果から「乗換案内」を選ぶと、(検索済みの)目的地が入力された状態でGoogle トランジットを利用できる。出発地には駅名を入力してもよいし、「東京タワー」「練馬区役所」「千代田区永田町」などのスポット名や地名、住所を入力してもよい。近くのスポットや地名を入力すれば、最短ルートで利用できる最寄り駅が分かるので、路線が入り組んでいる都内では特に便利だろう。

photophotophotophoto Google マップ下の「乗換案内」から「Google トランジット」にアクセスし、調べたスポットまでのルートと経路を検索する(写真=左端、左中、右中)。Google トランジットの検索結果は、時間順、料金順、乗換回数順に変更できる(写真=右端)

複数のサイトからニュースをチェック――「Google ニュース」

 「Google ニュース」では、社会、国際、ビジネス、政治、スポーツ、テクノロジーといったジャンルのニュースを閲覧できる。ニュースは「朝日新聞」「毎日jp」「J-CASTニュース」「日刊スポーツ」などから引用されており、同じテーマでも「関連記事」として、複数のニュースサイトから情報を得られる。また、画面の上にはニュース記事用の検索ウィンドウがあり、そのほかのニュースを手軽に調べられるのも便利だ。

 複数サイトのニュースを調べられることと、関連する画像やブログを簡単に検索できることが、Googleならではの魅力といえる。

photophotophoto Google ニュースのトップページには「トップニュース」が表示される(写真=左)。こちらは画面上の検索ウィンドウから「選挙」で検索したもの(写真=中)。画面下からニュース以外の項目で検索することもできる(写真=右)
photophotophotophoto 「セクションを広げる」を選ぶと、トップニュース以外のジャンルのニュースもまとめて表示される(写真=左端、左中、右中)。「折りたたむ」を選ぶと、元通りトップニュースのみが表示される(写真=右端)

 次回はGoogle マップを使った地図サービスや、好みの情報をカスタマイズして表示できる「iGoogle」などについて解説する。

今週のレシピ
「Google モバイル」で全体を検索 「Google モバイル」で項目を絞って検索 「Google ニュース」を利用
対応機種 ほぼすべての現行機種 ほぼすべての現行機種 ほぼすべての現行機種
設定/起動時間 約1分 約2分 約1分
料金(パケット通信料を除く) 無料 無料 無料
お役立ち度 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
簡単操作度 ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
自慢度 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆

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