iPhoneを夜空にかざして天体観測――星座早見盤アプリ「Star Walk」今日のアプリ第469回:教育

» 2009年10月24日 12時00分 公開
[iPhone・iPod touch ラボ]
iPhone・iPod touchラボ

 「Star Walk」は、星座・惑星・流星群の位置を、iPhone・iPod touchを夜空にかざすだけで確認でき、誰でも天体ショーを楽むことができるアプリです。

 今年(2009年)は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体観測を始めてからちょうど400年に当たり、「世界天文年(International Year of Astronomy: IYA)」と定められています。この「Star Walk」は、その公式プロジェクトの一環として、より多くの人に天文・天体観測に触れてもらうことを目的に開発されたものです。

 星座早見盤を自動化したアプリで、日時・場所から星の位置を計算。夜空にかざすと、観ている空と同じ星が画面に表示されます。GPSを搭載していないiPod touchでも、現在位置を指定して使うことができます。上下方向は、加速度センサーで仰角(見上げる角度)を感知して自動的にスクロール。方位はフリックで変更でき、iPhone 3GSの場合は電子コンパスにより観ている方向に合わせてクルクルと回ります。

 iTunes Storeのアプリ解説欄は英語のままですが、アプリは日本語に完全対応しています。検索機能を搭載し、観たい星、星座、太陽系の惑星・衛星、星団の名前を入力すると、空のどこにあるかを教えてくれます。

 デフォルトでは現在地の星空を表示しますが、自由に場所と日時(過去・未来)を指定できます。将来旅行で訪れる場所でみえる星空を観る、ということもできます。

 下は木星を検索してみた画面です。ここでも、右側にあるスライダーで時間指定することが可能です。

 太陽系の惑星は拡大表示ができ、解説を読んだり、Wikipediaへのリンクでさらに詳細な情報を得たりすることも可能です。

 月の場合は、時間を指定することで満ち欠けを再現することが可能。10月18日が新月だったため、その前後何日間かは星空の観測に適していることが分ります。

 オリオン座流星群などは、アニメーションで流星が出現する様子が表示されます。

 実際に観測しているときに、画面の明るさで観測を妨げないよう、「夜間モード」も搭載されています。

 天体観測に興味を持ってもらえるよう、日替りで天文写真を提供するサービスも含まれています。ただし、残念ながらこの中の解説は英語です。

 星座のイラスト表示や惑星の解説など、天文初心者でも楽しめるように工夫され、特に子供と天体観測をするときに最適だと思います。インタフェースも分りやすく、おそらく中学年以降の小学生でも使えるのではないでしょうか。天文に興味がある方には物足りないかもしれないため、より多機能で情報の多い「Starmap」もお勧めします(レビュー1,レビュー2)。

今日のアプリ 第469回
タイトル Star Walk
カテゴリ App Store > 教育
開発 Vito Technology Inc.
対応機種 iPhone・iPod touch
価格 600 円

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