KDDI初の堅牢・防水・タッチパネル対応Windows Mobile搭載次世代携帯電話!?ふぉーんなハナシ

» 2010年01月29日 23時57分 公開
[ITmedia]

 ヤマト運輸が1月27日に発表した「次世代NEKOシステム」では、宅配ではなく“個配”を実現すべく、輸送に際して発生するさまざまな情報をフルデジタルデータ化して連携させる。その新システム導入の成果として、まず2月1日から荷物の受け取り日時と方法を受取人が指定できる「宅急便受け取り指定」をスタートする。

 この次世代NEKOシステムを構成する重要なインフラとしてセールスドライバーに配布されるのが、パナソニックシステムネットワークス製のポータブルPOSとプリンタ、そして携帯電話だ。ポータブルPOSは新たにnanacoやEdy、WAONといった電子マネーに対応し、クレジットカードやデビットカードでの決済もできる専用端末。プリンタも印字速度を向上させたものになる。

 では携帯電話はどうなるのか。

 現在ヤマト運輸のNEKOシステムでは、KDDIの防水タフネスビジネスケータイ「E03CA」を用いたソリューションを活用しているが、次世代NEKOシステムではこれがなんと「KDDIでは初となる、堅牢・防水・タッチパネルに対応したWindows Mobile搭載の次世代携帯電話」(ヤマトニュースリリースより)になるという。しかも「同携帯電話は、音声通話と高速のデータ通信の同時利用に対応し、PP機能の一部を上位センターに肩代わりさせる『軒先クラウドコンピューティング』を実現する」といった興味深い記述もある。

 発表会場には、次世代NEKOシステムに対応した携帯電話の展示はなく、具体的にどのような機種になるのかは分かっていない。しかし、少なくとも現在KDDIがラインアップしているWindows Mobile搭載機は「E30HT」のみで、この機種は堅牢でも防水でもない。つまり、次世代NEKOシステムに導入されるのは「新たなスマートフォン」ということになる。

 この件についてKDDIに確認したところ、「法人ソリューション向けの端末なので、詳細はまだ分からない。実際に導入されるのは今年の後半以降のタイミングと聞いている。現在KDDIが扱っているモデルには、このような仕様の端末はないので、当然新規にリリースするモデルになるだろうが、コンシューマー向けに販売されるかどうかといった点も含めて、今は何とも言えない」という回答を得た。

 何ともすっきりしない答えだが、海外から端末を買ってくるにせよ、日本の企業と共同開発を進めているにせよ、KDDIがスマートフォンを手がけていることだけは間違いなさそうだ。日本市場でも、スマートフォンがいよいよ離陸するといわれる2010年。スマートフォン分野では他キャリアに遅れをとっているKDDIも、確実に“弾”は用意しているはず。夏以降にKDDIがどんなサプライズを見せてくれるのか、楽しみになった“事件”だった。

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