確実によくなっている――SH-04Aユーザーが見た「SH-03B」の印象（1/2 ページ）
QWERTYキーの魅力をよく知る初代モデル「SH-04A」のユーザーに、新モデル「SH-03B」はどう映るのか。ITmedia ＋D Mobileの読者の中からSH-04Aユーザーを募り、実記に触れてもらって感想を聞いた。
QWERTYキーボードを備えたiモードケータイという、これまでの一般的なケータイともスマートフォンとも少し違った切り口で登場したシャープのAQUOSケータイ「SH-04A」は、QWERTYキーでの入力を好む男性ユーザーや、メールを打つ速さに魅力を感じた女性ユーザーからの支持を集めた。そのSH-04Aの特長を継承し、ユーザーから得た改善要望やフィードバックを元にして開発された「SH-03B」は、どんな点が良くなっているのか。
画面サイズの大型化やQWERTYキーの進化などはすでに紹介したとおりだが、細かな使い勝手などは、普段から使いこなしている人ほどよく気がつくに違いない。そこで、実際に今も現役でSH-04Aを使っているITmedia ＋D Mobileの読者にSH-03Bを触ってもらい、感想を聞いてみた。
進化したキーボードとケータイShoin9に好印象
TechCrunch翻訳チームの前田博明さんは、当初iPhoneのような感覚でWebブラウジングやiアプリを使用しようと考えてSH-04Aを買ったという。しかし実際にはそういった用途にはあまり使わず、現在はメールのやりとりやTwitterが主な用途だ。メールはブラウザベースでGmailを利用している。
「Twitterに投稿したり、写真をTwitter経由で公開したりするのにSH-04Aはちょうどいいバランスのケータイで、重宝しています。撮れる写真もけっこうきれいだったので、けっこう満足しています。もちろんメールが打ちやすいところもポイントです。SH-04Aを選んだのは、第1にQWERTYキーがあるからでした」
そう話す前田さんは、SH-04Aに対しても「特に不満はありません」と笑う。強いて挙げるとすれば、QWERTYキーの表面の文字が少々コントラストが低くて見にくい点は気になっていたというが、SH-04Aにも満足している様子。そこで早速SH-03Bに触ってもらった。
以前はテンキーを使って文字を入力していたという前田さん。テンキーはタッチタイプもできるくらいに使いこなしていたそうだが、やはりQWERTYキーの方が圧倒的に文字は入力しやすいという。
SH-03Bを触っての第一声は、「キーは小さくなっていますけど、指が動く範囲が狭くなっているのでむしろいいんじゃないでしょうか」。数字ボタンが加わって配列やサイズが変わっているが、おおむね好印象のようだ。「SH-04Aよりも、キーの境目がはっきりしていますし、指を置いたときのキーの一覧性が上がっていますね」（前田さん）
また、ケータイShoinが9にバージョンアップして、変換に関する動作が変わった点にもすぐに気づいた。「日本語入力の環境も良くなっていますね。英語をそのまま表示してくれるようになったのはいいと思います。SH-04Aでは、英単語などを入力しても日本語に変換しようとしてくれるので、意識して文字入力モードを切り替えないといけなかったのですが、SH-03Bでは英単語も日本語入力モードのまま打っていけます。翻訳の仕事をしている関係もあって、英文混じりの文字をよく打つのですが、そんなときはいつも［F4］キーでモードを切り替えていました。シフトボタン＋英語はすごく幸せになります（笑） これならストレスなく打ち続けられます」（前田さん）
ケータイShoinに関連する点でもう1点前田さんが喜んでいたのが、予測変換候補の出方が変わったこと。SH-04Aでは横画面で文字を入力する際も、4行×3段の12個しか候補が出なかったが、SH-03Bでは候補の横幅に合わせて可能な限りたくさんの候補を表示してくれるため、「選びやすくなっていますね」と指摘する。タッチ操作で候補が選べることを知ると、「それも便利だと思います」と笑った。
新たに搭載された参照返信機能は「よく複数のメールに続けて返信することがあるのですが、内容や宛先を忘れてしまうこともあるので、元のメールを見ながら返信が書けるのは便利です」とのこと。「ケータイのメールでマルチペインというのも逆に新鮮ですね。指で画面のスクロールができるのも、よく頑張ったね、という感じです」（前田さん）
このほか前田さんは、青空文庫の作品をよく読むそうで、1画面にたくさん文字を表示させても3.7インチディスプレイでは読みやすいことや、データBOXで、フォルダ内の写真をサムネイル表示してくれる機能が便利になっている点を指摘していた。「Twitterに投稿したりするために写真をよく撮るんですが、フォルダがたくさんあるといちいち中に入って確認しないといけなかったので、サムネイルで何が入っているのか見られるのはすごくいいです」（前田さん）
最近は趣味で自転車にもよく乗るという前田さんは、休みの日などにはSH-04AとGPSロガーを持って遠出するのだとか。まだSH-04Aの割賦が1年分残っているので、すぐに買い替えることはできないが、もし簡単かつ安価に買い替えられるのなら、ぜひとも機種変更したいと話していた。
使っているうちに気づく細かなところがよくなっている
システムエンジニアの吉田裕一さんは、SH-04Aを2009年2月に発売されてすぐ購入し、約1年間メインのケータイとして使ってきた。ケータイは主にメール、iモード、そしてmixiへの書き込みに利用しており、長文が打ち込みやすいQWERTYキーの操作感の良さが非常に気に入っているという。また自宅のPCに保存した動画ファイルを外出先で楽しめる無料ソフト「Orb」のビュワーとしてもSH-04Aを活用している。SH-04Aを購入して以来、わざわざPCを立ち上げることが減ったという吉田さんに、SH-03Bの使用感を聞いてみた。
吉田さんがまず驚いたのが、タッチパネルの操作感が向上したこと。iモードにアクセスして、指でタッチパネルに触れながらスクロールをしてみたところ、非常に軽快に動くようになっていたことを高く評価していた。SH-04Aでは、指を動かした分だけ画面がスクロールするような印象だったが、SH-03Bは指を思いっきり動かすと画面が慣性でするすると滑るようにスクロールし、とても軽やかに操作できた点に魅力を感じたようだ。
「ブラウザの履歴がビジュアルに表示されるようになったのがいいですね。1つずつ戻らなくていいし、便利です。それと、フルブラウザがすごく使いやすくなっていると思います。拡大縮小が2本指でできるのは直感的で分かりやすいです。mixiはよくケータイで見ているのですが、SH-03Bで見たときの方が速いような気がします。操作感の良さが影響しているのかもしれませんね」（吉田さん）
写真を撮ったあとスライド連動機能を利用してメール作成画面を開くと、これまでは撮影した画像がそのまま添付されていたが、SH-03Bでは2Mバイトを超える写真を2Mバイト以下に圧縮したり、VGA（640×480ピクセル）やQVGA（320×240ピクセル）にリサイズしたりできるようになった点もうれしい変更だと吉田さん。mixiへの投稿やメールへの添付の際に、事前に写真のサイズを変える必要がなく、撮影モードを切り替えて低い解像度で撮影るよう意識することもなく、手軽に送れるようになったのは大きな進化だと感じたようだ。他の機種ではすでに同様の機能を搭載したモデルもあるが、SH-03Bでも対応されたことで、「買い替えたくなりました」と吉田さんは笑った。
このほか、絵文字のカテゴリー分けやデコメアニメの作成機能など、遊べる機能が使いやすくなっていること、数字ボタンが増え、数字の入力が容易になったこともSH-03Bの魅力だと吉田さんはいう。
「いろいろと細かいところがよくなっていると感じました。これまでストレスになっていたところも改善されていて、使っていると気がつくような些細な部分にも手が入れられている印象です。とはいえ大きい部分は踏襲されていて、今SH-04Aを使っている人も、初めてSH-03Bを使う人も、満足度が高くなっているのではないでしょうか」（吉田さん）
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提供：シャープ株式会社
アイティメディア営業企画／制作：ITmedia ＋D 編集部／掲載内容有効期限：2010年3月16日
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