QWERTYキーボードとタッチパネルの組み合わせが魅力の「SH-03B」だが、実はタッチパネルだけでの操作性もよく、キーボードなしでもとても快適に使えてしまう。常に両手で操作しなくても、SH-03Bの魅力は十分味わえる。
これまで、AQUOSケータイ「SH-03B」の最大の特徴である、進化したQWERTYキーボードがもたらすケータイの新たな可能性を中心に紹介してきたが、先代の「SH-04A」から継承する、キーボードを収納した状態での操作性の良さもSH-03Bのもう1つの魅力と言える。
またカメラ機能やモーションセンサー関連の機能向上も図られており、“使いこなし派”には見逃せない改善点も多い。今回は、こうしたSH-03Bの縦位置での魅力と細かな改善ポイントなどを解明していきたい。
SH-03Bは、ほぼすべての操作をタッチパネルだけで行えるように作られており、片手で荷物を持っている場合など、両手でQWERTYキーが操作できない状態でも、閉じたままで必要な操作が行える。
もともとSH-04Aでも、QWERTYキーボードを閉じた状態で、タッチパネルを用いてすべての操作ができたが、SH-03Bではその使い勝手がさらによくなっている。ディスプレイが3.5インチから3.7インチに大型化したこともあり、画面に表示する情報の量が増えており、操作性を損なうことなく情報量が増えているのがうれしい。
縦画面では、画面下部に表示されるソフトキーが4つから最大8つに増え、状況に応じて必要な機能のボタンが現れるようになった。また横画面でも、画面右側に必要なキーが適宜表示されるので、実はQWERTYキーボードを閉じていてもストレスを感じることがない。
表示する情報の増加にともなう、細かな操作性の改善も見られる。例えば縦位置での文字入力時の画面。SH-04Aではシンプルな12個のダイヤルキー表示が適宜数字やアルファベット、ひらがななどに変わる仕様だったが、SH-03Bでは1つのボタンに一般的なケータイと同様、数字とひらがなとアルファベットが併記されるようになった。カタカナやアルファベットなどが混ざった文字を入力する際には、まずひらがなで入力してから[カナ英数]ボタンで変換する人も多いと思うが、そうした場合にも便利に使える。数字を入力して変換すると、適宜時間や日付の形式での候補も表示してくれ、より素早く入力できるのがありがたい。
また日本語入力時の予測変換候補も、これまで初期画面では最大2つまでしか表示できなかったものが、左詰めの2行表示となったことで、4個前後の変換候補が一覧表示される。予測変換中に[変換]ボタンを押すと表示される通常変換の候補表示の数も増えており、画面を切り替える手間が減っている。
最近は電子辞書をプリインストールしているケータイは珍しくなくなったが、SH-03Bは文字入力中に、その場でワンタッチで電子辞書が呼び出せるのも面白い。タスクを切り替えて別途辞書を起動することなく、入力中の文字の意味を調べられるのはもちろん、調べた意味の内容を入力中の文章に反映できる。和英辞典を用いれば、日本語の入力中に辞書を引いて英語に変換し、変換後の英語を本文に入力する、といった使い方も可能。単純な電子辞書機能として搭載するのではなく、しっかりと入力作業と連携したことで、辞書機能の利用頻度も上がりそうだ。
デコメ絵文字も、キーボードを閉じた状態でも入力しやすい。QWERTYキーボードには[絵文字]ボタンが用意されていて、ここから瞬時に絵文字やデコメ絵文字が呼び出せたが、タッチパネルでの操作時にも[絵・記号]ボタンを押すだけでカテゴリーからデコメ絵文字を選んで入力できる。また「はーと」と入力して[絵文字D]ボタンを押すとハートのデコメ絵文字が変換候補として表示される機能も、縦画面でも使いやすい。
そのほか、細かな点だが発話・終話キーがディスプレイの下に移動したのも大きな改善と言えるだろう。SH-04Aは右側面に発話キーがあったため、電話がかかってきたときに受けられず、つい切ってしまうこともあったが、SH-03Bではその心配がなくなっている。SH-04Aで常用していたクリアボタンは物理的なボタンがなくなってしまっているが、ディスプレイ上にソフトキーとして用意されているので、それほど迷うことはない。
大型のタッチパネルを生かす、手書き機能が新たに搭載された点も魅力だ。例えば手書き待受メモが挙げられる。待受画面に貼り付けるメモは、これまでテキストのみだったが、SH-03Bでは手書きの文字やイラストも貼り付けられる。待受タッチランチャから「手書き」を選ぶと手書き機能が呼び出せ、地図などの、どうしても文字だけでは表現しにくいものを色つきで描ける。作成した手書きのデータは待受メモとして貼り付けられるのはもちろん、メールに添付して送ったり、デコメピクチャとして保存したりもできる。
手書きで作ったデコメピクチャは、デコメの素材として保存しておけ、オリジナリティの高いメールを送りたい人にもうれしいだろう。手書きのデコメピクチャは、メールの作成中に手書き機能を呼び出して作ることも可能で、手軽に利用できる。なんとGIFアニメーションや動く絵文字なども作れてしまうので、自分で素材を作りたい人は必見だ。
手書き機能は縦画面でも横画面でも使えるので、画像作成する際には、より画面を広く使える横画面に切り替えた方がいいだろう。画面は、端末の向きを変えるだけで簡単に切り替えられる。なお作業中に画面の自動回転を止めたければ、一時的に自動切り替え機能をオフにすることもできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月16日