「HYBRID W-ZERO3」とうまく付き合っていくための設定HYBRID W-ZERO3 ロードテスト(2/2 ページ)

» 2010年04月06日 20時21分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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WILLCOM UIを削除する

 もちろんXcrawlランチャーを使わないという選択肢もある。そもそもXcawlランチャーからしか呼び出せない機能はないからだ。メニューランチャーは待受画面でデスクトップにフォーカスがない状態なら決定キーで呼び出せるので、メニューランチャーを中心に使ってもそれほど不便は感じないはずだ。

Photo WindowsLiveキーに「スタートメニュー」を割り当てれば、どこからでもWindows Mobile 6.5のメニュー画面が呼び出せる。初期状態では画面回転キーの長押しも空いている

 WILLCOM UIの待受画面は便利そうだけど、メニューランチャーの動作速度に不満を感じるという人は、Windows Mobile 6.5がもともと持っているスタートメニューを併用してもいい。スタートメニューは画面上端左のWindowsロゴをタップすればいつでも呼び出せるが、片手操作をしているときはこれが面倒に感じる。筆者はWindowsLiveキーに「スタートメニュー」を割り当てている。Windows Liveよりもスタートメニューをよく使うという人は、メニューランチャーから「設定」→「キー割り当て」→「ショートカットキー設定」を開いて割り当て機能を変更するといいだろう。

 ちなみにWindows Mobile 6.5では、「設定」など一部を除くとスタートメニューが単階層になり、追加されたアプリケーションは一番最後に登録され、アイコンは最初か最後にしか移動できない仕様になった。よく使うアプリのアイコンを先頭近くに移動しておいても、バージョンアップなどで再インストールするとまた最後に移動してしまうという面倒さがある。なお、十字キーではメニュー画面の先頭から最後、あるいは最後から先頭へは移動できないが、Xcrawlを使うとこれができる。ちょっとしたTipsとして覚えておくといいだろう。

 それから、WILLCOM UIは横画面表示には対応していない。WILLCOM UIの画面は端末を横向きにしても回転しないが、モーションセンサーに連動する横画面対応アプリを使い、横画面の状態で待受画面に戻ると警告画面が表示される。横画面を頻繁に使わないのであれば、モーションセンサーでの画面の縦横切替は無効にしてしまっても構わないだろう。カメラのモーションセンサー連動機能とは個別にオン/オフが設定できる。設定はWILLCOM UIからは行えず、「スタート」→「設定」→「システム」→「モーションセンサー」から行う。

時刻とバッテリー残量をできるだけ確認しやすくする

 Windows Mobile 6.5の仕様として、タスクバーの時計とバッテリー残量表示は排他選択となり同時表示ができなくなった。フルスクリーン動作のアプリケーションは仕方ないとしても、タスクバーには常に時刻を表示したい人は多いだろうし、HYBRID W-ZERO3はiPhone同様インターネット接続でアプリケーションを使っていると結構バッテリーの消費が早く、バッテリー残量も常時確認したいと思う人もまた多いはずだ。

 タスクバーには、初期状態ではバッテリー残量が表示されるようになっており、「スタート」→「設定」→「時計とアラーム」→「その他」タブで「すべてのプログラムの〜」にチェックを入れると時刻表示に置き換わる。バッテリー残量は星羽氏作のフリーソフト「PowerstatusPlus」(http://d.hatena.ne.jp/Hoshiba/19790101)を入れてチェックするのがいいだろう。最新バージョンは2007年7月にリリースされた1.07だが、HYBRID W-ZERO3でWILLCOM UI利用時でも問題なく機能した。画面上端にバッテリー残量とメモリ残量をバー表示するためほとんど邪魔にならず、フルスクリーン表示のアプリケーション(Internet Explorer Mobile、Opera Mobileなど)の利用時でもバッテリー残量が常に確認できる。

PhotoPhoto 左は時刻を常時表示としてPowerstatusPlusを実行しているWILLCOM UIの待受画面。右はフルスクリーン動作中のInternet Explorer Mobileだが、しっかりとバッテリー残量が確認できる

 PowerstatusPlusは入手したcabファイルをHYBRID W-ZERO3上で実行するだけでインストールでき、スタートメニューに登録される。実行するとトグル動作(実行のたびにオン/オフ)する。OSの起動と一緒に起動させるには、エクスプローラーを起動してProgram Files内の「PowerstatusPlus」フォルダからPowerstatusPlusをコピーし、Windowsフォルダの「スタートアップ」フォルダに移動して「ショートカットの作成」を実行し、ショートカットを作成すればよい。

PhotoPhoto エクスプローラーでこのように操作してショートカットを作成する。貼り付けではなくショートカットの貼り付けとする点に注意だ

 これらのカスタマイズでWILLCOM UIの起動に時間がかかる、メモリ消費量が大きいといった問題が解決するわけではないが、動作に対するストレスは多少なりとも改善すると思う。少なくともキー操作でほとんどの作業が可能で、画面をタップする必要性が少いWILLCOM UIは日常利用では結構快適だ。

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