さて、では実際に撮影をしてみよう。スタジオの窓からまずはどの程度か、確認してみた。
左側はiZoom非装着、右は装着時(いずれもiPhone 3GSで撮影)。非装着では距離にして100メートルほどの先にある、中央部の交差点標識の文字が判別できないが、さすが8倍に拡大すると標識がしっかりと読める。
次はiPhoneアプリ「トライポッド」(iTunes Storeへのリンク)と組み合わせてみた。
野鳥を撮りにいってみた。左はiZoom非装着、右が装着時だ。左写真の中央の木の部分にかなり近寄れている。これなら運が良ければ、近くに来た野鳥の撮影も可能では?!と意気込んで待っていた。
画面中央部にカワセミがとまっているのが分かるだろうか? シルエット気味ではあるが、特徴あるクチバシでカワセミと分かる。ちなみに、このカワセミがいる場所は最初のiPhone 3GSのみで撮影した場所の一番手前の茂み。この日は何度か現れてくれたものの、iPhone 3GS+iZoomではこのサイズまでが一杯だった。
水面の水鳥もここまで撮影ができた。このような野鳥公園ではなく、街中にいる鳥たちはタイミングさえあえばかなりアップで撮影できそうだ。
野鳥を撮ってみての感想だが、iZoomはオートフォーカス機構を備えていないので、自分で鏡筒のピントリングを動かしてピントを合わせる必要がある。固定ホルダー&三脚なしでの撮影も可能だが、実質的には常用する必要があるだろう。また、ピントリングがやや固く、iPhoneを強く押さえていないとピント合わせ時に固定ホルダーと三脚ごとiPhoneが動いてしまう事があった。このあたりは好みではあるが、リングの硬さをもう少し柔らかくする、あるいは硬さを調整可能にするといいのではと感じた。
レンズの特徴を見るため、ビルの壁を撮影してみた。完全に正対した状態での撮影ではないので参考程度になるが、やや糸巻き状のゆがみが認められる。ただ、3980円(直販価格)という価格を考えればレンズ性能には納得できるものがあると思う。また、周辺減光はほとんど感じられない。
iPhoneのみしかない状態で拡大した画像が欲いと時、アプリで拡大してしまうことが多かった、あるいは講演会やイベントなどをアップで撮影して生中継したいという方にはオススメできると思う。付属の固定ホルダーと三脚は旅行時の撮影にも役立つ上、遠くの風景も撮れるようになるので、旅行カバンに入れておくと便利だろう。
テレコンというとやや特殊な用途に思えるが、iPhone用の固定ホルダーはあまり種類がないうえに、小型三脚もついて3980円(直販価格)というのはコストパフォーマンスが高い。ちょっとした遊び心でiPhoneのアプリと組み合わせるという使い方もアリだ。
この製品の反響次第ではあると思うが、レンズのラインナップを増やしてもらいたいところ。広角や魚眼、マクロなどのバリエーションが増えればiPhoneでの撮影がより楽しくなるのではないかと思うので、期待したい。
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