食に関する街の特性をiPhoneで表示――DNPの「ここなに?」が実証実験

» 2010年04月21日 14時28分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 大日本印刷(以下、DNP)は、食に関する街の特性を地図上に表示するiPhone向けアプリケーション「ここなに?」を開発。このアプリケーションを使った実証実験を、4月15日から9月30日まで東京23区内で実施する。

 DNPは、生活者の現在地やアクセスした時間帯、嗜好に合わせて街なかの店舗や施設などの情報を配信するiPhone向けサービス「マチレコ」の実証実験を3月に開始している。今回、実証実験を行う「ここなに?」は、街なか情報配信サービスの第2弾として、食に関連したキーワード(タグ情報)を画面の地図上に表示し、それらの分布状況により街の特性を確認できるサービスだ。

 ユーザーがアプリケーションを起動すると、GPSによりユーザーの位置情報を取得し、その周辺のタグ情報を地図画面上に表示する。タグ情報は、グルメサイトに掲載されている飲食店情報を、DNPが運用するサーバーで分析することで自動的に付与される。「コーヒー」「ラーメン」「とり肉」といった店舗の特性を表すキーワードが使用され、これらの情報は飲食店の位置に対応して地図上に表示される。ユーザーが画面の地図に触れると、その場所を中心に一定範囲のタグ情報の数量を集計し、食に関する街の特性分布を地図上に表示する。また、ユーザー自身が店舗や場所に対してタグ情報を付与することもできる。

 DNPは、「ここなに?」アプリケーションを無料で配布し、ユーザーが自由に参加できる実証実験を東京23区で実施。登録店舗数は1万9000件を予定している。この実験結果を踏まえて、2011年以降、iPhoneをはじめとするスマートフォン向けにサービスの事業化を目指す。

「ここなに?」用に開発された虫めがねインタフェースによる特性分布の表示。虫めがね上に表示されるタグ情報に触れると、それに関連する店舗情報を閲覧できる(写真=左)。地図上にタグ情報として追加できるキーワード。ユーザーが店舗や場所などにタグ情報を追加できる。タグ情報として、“ここは酒”“ここは野菜”“ここはキノコ”など、食に関する約750種類のキーワードが準備されている(写真=中)。タグ情報をもとに選んだ店舗情報(写真=左)

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