ソフトバンクモバイルが3月30日に発表した「電波改善宣言」は、基地局倍増計画として電波改善要望フォームを用意したり、フェムトセルやWi-Fiルーターの無償配布を始めたりと、着々と進んでいるようだ。5月末には、iPhone上で電波状況情報を収集し、ソフトバンクモバイルに報告できる専用アプリ「電波チェッカー」の配布も始まった。App Storeから無料でダウンロードできる。
電波チェッカーは、起動するとGPSと3G回線を使って現在地を取得し、自分の周りの電波状況情報を取得して記録するアプリだ。Twitter上で、m_icreateさん(@m_icreate)が「twitterはiPhoneユーザーが多いようなので電波状況の悪い地点を位置情報を入れてで何かのハッシュタグ付で呟きの統計を取るという事をやったらどうでしょう。」と孫正義社長(@masason)にツイートしたところ、「検討しましょう」との返信があり開発が始まった。ソフトバンクモバイル 取締役専務執行役員兼CTOの宮川潤一氏(@miyakawa11)は、3月26日に「現在iphoneアプリで作成中です。2カ月程度を目処にリリース致します。」とツイートしていた。
電波チェッカーには屋内計測と屋外計測という2つの機能が用意されていて、屋外計測では一定間隔で自動的に情報を取得、屋内計測では現在地の修正をした上で情報を登録できる。いずれもアプリの起動中のみ利用できる機能だが、移動中にアプリを起動したまま屋外計測を行うと、連続してエリアのチェックが行える。
取得された電波状況情報はiPhoneのUDIDとともにソフトバンクモバイルに報告される。取得した情報はエリア改善の参考にすることがあるという。また、計測したデータはアプリ内にも履歴として保存される。ちなみに圏外の場所の情報は、保存しておけばアプリ起動時に圏内に復帰した時点で後送する機能も備える。なお他のユーザーの測定結果を見たり、共有したりする機能は用意されていない。
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