「BlackBerry Bold 9700」は、RIM(Research In Motion)社が2009年10月に発表したBlackBerry端末の最上級モデルで、NTTドコモからは2010年夏モデルとして登場する。ドコモが販売するBlackBerry端末としては「BlackBerry 8707h」「BlackBerry Bold」に次ぐ3機種目となり、BlackBerry Boldの後継機に位置付けられる。発売は7月〜8月の予定。
幅広のストレートボディ、横長のディスプレイ、両手親指打ちを想定したQWERTYキーの組み合わせは、BlackBerryの中では正統派といえる形状だ。BlackBerry Boldと大きく異なるのは、トラックボールが光学式のトラックパッドに変更された点で、なぞるだけでスムーズに操作ができる。
BlackBerry Boldと比較すると、BlackBerry Bold 9700のボディはコンパクトになった。幅が6ミリ、高さが5ミリ小さく、厚さも0.9ミリ薄くなり、重さは14グラム軽い112グラムとなった。ディスプレイは2.7インチから2.4インチにサイズダウンしたが、解像度は縦が40ピクセル増えた480×360ピクセル(アスペクト比4:3)となり、1画面に表示できる情報量は増えている。
BlackBerry OSはBlackBerry BoldのV4.6系からV5.0系に進化。ただ、ユーザーインタフェースやメニュー構成ともに大きな変更はなく、BlackBerry端末としての操作性もほぼそのままだ。海外ではすでに販売開始されている国も多く、海外版との相違点は日本語対応のローカライズが主なところだが、mixiに対応するアプリがプリインストールされるなど、国内のトレンドに合わせた部分もある。
BlackBerry Boldで大きく強化された音楽、動画再生機能も健在。音楽はMP3、AAC、WMA、動画はMP4、3GPP(H.264コーデック含む)を形式をサポート。Windowsからの転送ソフトも提供されるが、microSDにファイルとしてコピーするだけでも再生可能。音楽ファイルはタグ情報やジャケット表示(アートワーク)にも対応する。音楽再生時のプレーヤー画面は縦に伸びた解像度を生かし、ジャケット画像がBlackBerry Boldよりも大きく表示される。
動画再生に関しては、筆者が確認した限りでは特に機能は拡張されておらず、再生できる動画はVGA以下の解像度、H.264はBaseLineプロファイルまでのようで、iPhone 3Gと同程度になる。
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