ソフトバンクが23万の純増、iPhone 4効果も――2010年6月契約数

» 2010年07月07日 16時21分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
グループ名 2010年6月純増数 累計
NTTドコモ 16万4600
 2in1:−2400
5651万4500
 2in1:42万8500
KDDI 6万1300 3209万1400
ソフトバンクモバイル 22万9500
 ダブルナンバー:−300
2257万3200
 ダブルナンバー:3万6000
イー・モバイル 7万1500 253万7300
携帯総計 52万6900 1億1371万6400

 電気通信事業者協会(TCA)は7月7日、2010年6月末の携帯・PHS契約数を発表した。携帯電話の累計契約数は1億1371万6400。夏商戦向けの新モデルが相次いで登場したことも手伝って、各携帯キャリアとも順調に契約数を伸ばした。

 純増トップとなったのは、22万9500の純増を獲得したソフトバンクモバイル。6月24日に登場したiPhone 4や、5月に販売を開始したiPad 3Gモデル、従来モデルのiPhone 3GSの販売が好調に推移し、純増数を伸ばした。こうしたアップル効果も手伝って、同社の純増数は3カ月連続で20万超となっている。

 16万4600の純増で2位となったNTTドコモは、割引キャンペーンを展開しているデータ通信端末や、父の日効果で需要が高まったフォトフレームが好調だったことに加え、夏モデルのラインアップも出そろったことから純増数を伸ばした。番号ポータビリティについては、1万7900の転出超過となったものの、前月の−2万4900からは改善されている。iPhone 4の影響については、6月はほとんどなかったと見ているが「今後、注視していく」(ドコモ)とした。

 3位は7万1500の純増を獲得したイー・モバイル。他社からもWi-Fiルータ製品が登場し、このカテゴリーの製品に対する認知が広がったことや、iPad/スマートフォンなどのWi-Fi搭載デバイスが登場し、同社のモバイルWi-Fiルータ製品「Pocket WiFi」に注目が集まったことなどが、純増の伸びを支えたという。

 純増5万4700のKDDIは、待たれていたスマートフォンやフォトフレーム、モバイルWiMAX+3Gのデータ通信カードを投入したものの、投入時期が6月下旬に集中したことから、契約数の伸びにはつながらなかった。ただ、スマートフォンの出足については、「スマートフォンの登場をお待ちいただいていた男性ユーザーを中心に、好調に推移している」(KDDI)といい、7月の巻き返しを狙う。

Photo 純増数の推移
Photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1万7900
KDDI ー2万2100
ソフトバンクモバイル 4万600
イー・モバイル −600

 番号ポータビリティは、ソフトバンクモバイルのみ転入超過となった。新モデルのiPhone 4が登場し、「先月に続いて、番号ポータビリティでiPhoneに乗り換えるケースが多かった」(ソフトバンクモバイル)ことが転入超過につながったという。

Photo MNP利用状況の推移

PHSは400万契約割れ、UQ WiMAXは2万1300件増

ウィルコム 2010年6月純増 累計
PHS −6万600 388万2800
WILLCOM CORE 3G 4500 11万2100
−5万6100 399万4900

 ウィルコムのPHSは6万600の純減となったが、5月の純減(−9万4200)からは改善が見られた。依然として厳しい状況が続く中、新モデルの投入や、月額1450円でウィルコム端末への通話が24時間無料となり、他社ケータイやPCへのEメールの送受信も無料で利用できる「新ウィルコム定額プランS」のキャンペーンで純減に歯止めをかけたいところだ。

UQ WiMAXは累計20万超え

UQコミュニケーションズ 2010年6月純増 累計
UQ WiMAX 2万1300 21万3900

 UQコミュニケーションズの6月の純増は2万1300件で、総契約数は21万3900件。サービス開始から1年で累計20万台を超えた。UQ WiMAXの対応製品については6月下旬から、auのWiMAX対応WINデータ通信カードが発売されており、7月の純増に期待がかかる。

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