NEC携帯電話部門とカシオ日立コミュニケーションズが統合し、2010年6月1日に「NECカシオコミュニケーションズ」としてスタートを切った同社。ワイヤレスジャパンでは、NEC、CASIO、HITACHIブランドのケータイを展示していた。
中でも最も注目を集めていたのが、8月以降に発売予定のドコモ向けPROシリーズ端末「N-08B」だ。端末は実機が展示されており、Webアクセスもできた。N-08Bは大きな12,7ミリのキーピッチと1.2ミリのキーストロークにより、フルキーボードは卓上でも使いやすく、慣れればブラインドタッチも可能という印象だった。「キー周辺部分にスペースを取り、隣のキーとの間隔を広げることで操作性を向上させた」(説明員)という。また、キーレスポンスもおおむね快適だった。
N-08BとPCを無線接続してPCの遠隔操作ができる「Lui(ルイ)」のデモも行っていた。Luiの通信にはWi-Fiが推奨されるが、3G通信での利用も可能。使用していたのはNEC製PC「VALUESTAR W VW970/BS」と無線LANルータ「Aterm WR8170N」。動作には若干のもたつきがあったものの、実用の範囲内だと感じた。「Microsoftのリモートデスクトップよりもマシンスペックを必要としないのがLuiのメリット」と説明員は話していた。
CASIOブランド端末は、au向け「EXLIMケータイ CA005」と、海外向けタフネスモデル「G'zONE」シリーズを展示していた。G'zONEシリーズは、現在北米に展開している折りたたみ端末「G'z ONE ROCK」と、QWERTYキーボードを搭載した「G'z ONE BRIGADE」が見られたが、いずれもモックアップだった。日本では2009年夏モデルの「G'zOne CA002」以来、G'zOneシリーズは発売されていないが、「びっくりするものを用意したいが、時間をいただきたい」(説明員)とのことだった。
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