富士フイルム、ドキュメント画像変換技術「GT-Document」のAPIをトライアル公開

» 2010年08月16日 21時54分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

 富士フイルムは8月16日、携帯電話向けリモートアクセスサービス「Keitai Remoteメールアクセス」に搭載しているドキュメント画像変換技術「GT-Document」のAPIをトライアル公開した。

 GT-Documentは、ドキュメントファイルのそれぞれのページを、富士フイルムのサーバ上で高解像度のJPEG画像に変換し、配信先の機器の画面に合わせて最適化した上で自動的に圧縮・配信する技術。同社では、GT-Documentを利用することで遠隔地からでもスムーズなドキュメント閲覧ができるほか、独自の画像処理技術により、文字や図面などの線画データをにじみやかすれが少なく高品質に表示できるとしている。

 今回のAPIのトライアル公開は、2010年12月に提供を予定している、GT-Documentのクラウド型サービスの開始に先立ち、現行バージョンを広く試用してもらうことを目的としたもの。GT-Documentを利用して、ドキュメントビューワアプリケーションなどを開発できる。

 公開されたトライアル環境では、携帯電話のほか、iPhoneやXperiaなどのスマートフォン、iPad、PCなどさまざまなモバイル機器に最適なビューアを、GT-DocumentのAPIを利用しての開発できる。個人の開発者でも申請をすれば無料サービスを試用可能だ。また12月の正式サービス開始以降も、このトライアルサービスは継続していくという。

 実装可能な機能は以下の3つ。

  1. 各種ドキュメントをJPEG画像に変換し、モバイル端末の画面向けに最適化して自動的に圧縮・配信する機能
  2. 画像を拡大・縮小する機能、文字や図面など線画のデータのにじみ・かすれを抑えながら表示する機能
  3. 高解像度のJPEGデータから閲覧したい部分のみを抽出して画面に表示する機能

 対応ファイル形式は、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)、Adobe Acrobat(PDF)、富士ゼロックスDocuworks、画像データ(JPEG、PNG、GIF)。今後は、CADデータのサポートも予定している。富士ゼロックスが展開するネットプリントを利用して、セブン-イレブンで印刷する機能も利用できる。

 API利用申し込みは、GT-Document公式サイトから行える。開発者が富士フイルムに申し込みをすると、後日API仕様書が送られて来る。その後申請URLで変換サーバが接続可能になるので、その後は特に制限なく自由に使うことができる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  5. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年