KDDIは「Androidで拓く通信放送連携サービス」の1つとして、テレビ番組を静止画と字幕でまとめたコンテンツを配信する「テレビダイジェスト」を紹介している。同サービスは、テレビ番組を静止画と字幕付きで要約したもので、紙芝居のように見られるのが特徴。朝テレビを見る時間のない人が、移動中にニュースを見るといった利用シーンを想定している。
「テレビ番組から主要なシーンを抽出するので、ドラマよりはニュースやバラエティの方が適している」(説明員)ことから、配信される番組のジャンルはある程度絞られる。
コンテンツは実際に番組が放送された2時間後、1日3回(朝昼夜)に配信される予定。1回あたりのデータ量は500Kバイトから1.5Mバイト。「番組の自動編集ツールを使って抽出するが、手作業の調整も必要なので、編集にはある程度の時間がかかる」(説明員)。短く途切れた字幕を連結、整形させる技術や、映像と字幕のずれを補正する技術、類似する画像を検索して静止画を減らすことで容量を軽量化する技術などが使われている。
現在はau one ラボでトライアルサービス中で、10月9日までテレビ朝日のANNニュースを配信中。アクセスは http://tvdigest.lab.auone.jp/ref/1/ から。正式なサービスは、まず「EZニュースEX」のコンテンツとしてauケータイ向けに11月に開始する予定。番組の放送局は、現時点ではテレビ朝日のみだが、「ほかの放送局も検討している」(説明員)とのこと。
TVダイジェストのAndroid版も開発しており、「IS01」やタブレット端末でコンテンツを閲覧するデモも実施していた。大型ディスプレイやタッチパネルに合わせたユーザーインタフェースを採用し、ディスプレイを左右にフリックすると次の画面に切り替わる。また、タッチパネルを2回タップすると、番組の動画が再生される。動画再生はスマートフォン向けの機能で、一般のケータイは対応しない。Android版の提供時期は未定。
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