auの2011年春モデルとして発売予定のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「Cyber-shotケータイ S006」は、「S003」に続く、auでは4世代目のCyber-shotケータイだ。これまでのCyber-shotケータイよりも新機種の発売サイクルが短いが、マイナーチェンジではなく“進化と変化”が感じられるモデルに仕上がっている。
本体の持ちやすさに配慮し、よりアールが強調された形状となっている。また、S001やS003にあったカメラレンズのカバーはなくなり、カメラ周りはすっきりした印象だ。カバーを採用しなかったのは「進化感を演出するため」(説明員)で、レンズの周りには本体色ごとに金属調のスピン加工が施されている。
もう1つ、外観の大きな変更点として、ディスプレイ面にはキーを備えず、十字キーやソフトキー、ダイヤルキーは底面に集約させている。同じくソニー・エリクソン製のiida端末「G11」も同じ形状となっており、本体を閉じるとフルフェイス形状になる。
カメラは“1620万画素”のインパクトも大きいが、ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載したことで、CMOSセンサーの弱点とされていたノイズを抑え、高感度な写真を撮影できるようになったのも大きな進化点だ。「高感度撮影はCCDにも引けを取らない」と説明員は話していた。Exmor Rをケータイに搭載するのはS006が初めて。小型化を優先したため、S003が備えていた「PLASMAフラッシュ」はS006は搭載していないが、フォトライトは「S001と同等以上の明るさを実現している」とのこと。
新たな撮影機能として「クイック」モードを搭載した。このモードでは必要十分な撮影機能に絞ることで高速保存が可能になり、連続で何枚も写真を撮るときに重宝する。撮影モードを自動で認識する「おまかせオート」「おまかせムービー」や、ユニークな加工ができる「マジカルショット」「デコフォト」、連写した中からきれいな写真を選ぶ「おすすめBestPic」も用意されている。
ソニー・エリクソンのau端末では初めて、タッチパネル(静電容量式)による操作が可能になったことも見逃せない。カメラは画面をタップしてピントを合わせる、シャッターを切る、メニューを選択するといった操作が可能。タッチパネルに合わせてUIも改善し、設定項目やアイコンなどが大きく表示されている。
カメラ以外ではフォトビューアー、音楽付スライドショー、デコフォト、PCサイトビューアー、EZweb、ワンセグもタッチ操作が可能。発表会場の試作機にはau ICカードが入っていなかったのでインターネットにはアクセスできなかったが、タッチでどれだけスムーズにブラウジングできるかは気になるところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.