NTTドコモは、スマートフォン向けISP「spモード」のメール機能を拡張し、無線LAN経由でも送受信できるようにすることを発表した。
spモードでは、iモードのメールドレス「@docomo.ne.jp」を使ってメールをやり取りできるが、現在のところ3G網でのみ送受信が可能で、無線LAN経由では送受信できない。したがってspモードメールを利用する場合、無線LANはいったんオフにする必要がある。
ドコモはspモードメールアプリの仕様を改善し、2011年1月下旬から2月上旬にかけて、無線LAN経由でもspモードメールを送受信できるようにする。ユーザーはアプリをバージョンアップすることで、家庭用のWi-FiルーターやモバイルWi-Fiルーター、公衆無線LANなどの環境でspモードメールが利用可能になる。
ただしバージョンアップの対応機種はXperia、GALAXY S、GALAXY Tab、REGZA Phone T-01C、Optimus chat L-04CなどのAndroid端末のみ。SC-01B、T-01A、dynapocket T-01Bなど、Windows Mobile 6.5.3以前のWindows Phoneは対応しない。ドコモ広報部によると「現時点ではWindows Phoneを対応させる予定はない」とのこと。
無線LAN環境でspモードメールを利用するにあたり、認証の操作がいるのか、3G環境と同じ操作感で利用できるのかなどの詳細については未定。ユーザーには「アプリのバージョンアップ前にメールマガジンなどで個別に知らせる、といったことを検討している」とのこと。
あわせて、ドコモはspモード利用者向けに、最大54Mbpsのインターネット通信が可能になる公衆無線LANオプションサービスを開発していることも発表。このオプションサービスは、ドコモがスマートフォンやデータ通信端末向けに提供している「ドコモ公衆無線LANサービス」と同様のものになる予定だが、料金などの詳細は未定。
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