3D液晶はどう見える? おサイフケータイは便利?――日本製Android「LYNX 3D SH-03C」の真価(1/2 ページ)

裸眼で立体視ができるシャープ独自のデバイス「3D液晶」は、デバイスとコンテンツの組み合わせで他社製品にない魅力を実現。さらにケータイに搭載されていた定番機能、ワンセグやおサイフケータイを備えるLYNX 3D SH-03Cは、日本のユーザーも納得のスペックを実現したスマートフォンだ。

» 2010年12月15日 10時00分 公開
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 シャープが、日本のケータイユーザーが使いやすいスマートフォンとして、その機能や使用感に徹底的にこだわって開発したAndroid搭載スマートフォンが「LYNX 3D SH-03C」だ。その基本機能の高さはケータイのハイエンドモデルに比肩し、日本のユーザーが慣れ親しみ、よく使う赤外線通信機能やワンセグ、おサイフケータイなども標準搭載した。まさに1台目として持つのにふさわしいスマートフォンに仕上がっている。

 そのホーム画面やメール機能など、基本的な使い勝手の部分は前回の記事で検証した。今回は、シャープ独自の味付けが行われている3D液晶や、960万画素のCCDカメラ、これから対応サービスの拡充が期待されるおサイフケータイ、ワンセグ機能などについてみていこう。

PhotoPhoto 「LYNX 3D SH-03C」

インパクトは絶大――買ったらすぐに試したい3D機能

 LYNX 3D SH-03Cの大きな特徴の1つが、愛称にも付けられている3D機能だ。他社に先駆けて自社開発の3D対応ディスプレイを搭載しており、各種の3Dコンテンツがメガネ不要で楽しめる。この液晶は、「視差バリア」という縦じまのバリアを映像に重ねられるようになっており、このバリアによって左目には左目用の、右目には右目用の映像を見せ、立体感が感じられる仕組み。画面は縦向きでも横向きでも3D表示が可能だ。

 3D映像や3D写真のすごさを一言で表現するなら、「臨場感」という言葉がぴったりだろう。3Dコンテンツ視聴時には、全体的に奥行きが広がり、明確に遠近感が得られるようになる。まるでカメラマンや撮影者が見たものを、そのままリアルに見ているような感覚で、素直に驚く。3Dの見え方には個人差があるが、目からおよそ27〜30センチ程度離すとほどよく見えるとのこと。子どもでも比較的簡単に立体視することができたので、友人などに見せびらかす際の効果は絶大だろう。

 出荷時にLYNX 3D SH-03Cには、「劇場版『鉄コン筋クリート』3Dダイジェスト版」やアイドリング!!!の「Don't be afraid」プロモーションビデオ、「初音ミク Project DIVA」3D Demonstration Movie、「座標染色隊xyz」「Milkmaid」「Playing PLAY #2」「書と鯉 3D version」などなど、12本の3D映像と10種類の3D写真、それに「3D SAKANA+」「ゴルフレ!!」など4種のゲームタイトルがプリインストールされている。実写からCGまで、幅広いコンテンツを一通り視聴し、遊んでみると、あらためて3Dディスプレイのすごさが分かり、そしてすぐ人に見せたくなるだろう。

PhotoPhotoPhoto デスクトップ画面にある「内蔵3D」アイコンをタップすると、プリインストールされた3Dコンテンツの一覧にすぐアクセスできる。また初期設定では、デスクトップ画面のすぐ右の画面に3D対応ゲームなどのショートカットが用意されている

 3Dコンテンツはプリインストールのものだけでなく、シャープ製Android搭載スマートフォンのメーカーサイト「GALAPAGOS SQUARE」では、LYNX 3D SH-03CのテレビCMにも登場する福田沙紀さんの新曲「Snow Rain」のプロモーションビデオ、モルディブの海を撮影した「南の楽園1」、人気アニメをベースにしたオリジナル立体映像「ヤッターマン THE 3D」、懐かしの名作アニメを3Dで楽しめる「ハクション大魔王 史上最大魔王の戦い…?の話」、「飛びだすレースクイーン」などのラインアップがダウンロードできる。コンテンツは続々と増えているので、こまめにチェックしたい。

 なおシャープでは、3Dで撮影された静止画や動画作品を募集する「シャープ スマートフォン 3Dコンテスト」を実施中だ。締め切りは2月28日で、期間中1カ月ごとに全3回の審査を行い、優秀な作品にはブルーレイ内蔵46インチAQUOSクアトロン3D「LC-46LB3」や3D対応ブルーレイディスクレコーダー「BD-HDW65」、電子辞書「PW-AC920」などをプレゼントするのだが、このコンテストの応募作品は、審査の後GALAPAGOS SQUAREで公開される。プロが作った3D映像・3D写真だけでなく、さまざまな人が作ったコンテスト応募作品が視聴できるわけで、今から非常に楽しみだ。

見るだけではもの足りない人へ、3D写真撮影機能

 LYNX 3D SH-03Cの3D機能のすごいところは、単に3D用に作られたコンテンツが視聴できるだけではない点だ。普通に撮影した写真を解析して、立体仕様の画像をその場で自動生成してくれる「3D変換」機能が用意されており、簡単に3D対応コンテンツが増やせる。

 3D変換は、「ギャラリー(3D対応)」や「コンテンツギャラリー」で静止画を表示中にメニューを開き、その他から「3D変換」を選ぶと利用できる。うまく変換できたら「保存」を押せばいい。あくまでも変換なので、最初から3D写真として撮ったものほどはっきりと立体感が出るわけではないものの、これでも十分にそのすごさは体験できる。変換後の画像を保存しておけば、3Dフォトビューアで2Dと3Dを切り替えながら閲覧できる。3D対応のコンテンツがあるとサムネイルにアイコンが表示されるので、簡単に見分けられる。

 本格的に3D写真が撮りたければ、カメラの3D写真撮影機能を利用することで、立体的な写真が合成できる。レンズを2つ備えた3Dカメラとは異なり、カメラを水平移動して撮影した写真を合成するため、動いているものを3Dにすることはできないが、静物であればかなりリアルな3D写真が合成可能だ。

 撮影は簡単で、デスクトップやアプリ一覧に用意されている「3D写真撮影」アイコンからカメラを起動し、画面の指示に従って写真を撮ればいい。シャッターキーを押すと、一度シャッター音がしてから端末を右に水平移動するようメッセージが表示され、一定距離右に移動するともう1度シャッター音が鳴る(シャッターキーを押す回数は1回だが、シャッターは時間差で2回切れる)。これは左目で見た写真と右目で見た写真を撮るためだ。そう考えると端末を自然に動かせるだろう。被写体を回り込むように端末を動かしたり、大きく端末を動かしすぎたりするとうまくいかないことが多い。被写体が近すぎても、合成される写真が見にくかったりする。

PhotoPhoto 画面の指示に従って、まず画面内の任意の場所をタッチしてピントを合わせ、シャッターキーを押す。するとまず左目用の写真を撮影する。次に、矢印がすべて青色になるまでゆっくり端末を右に水平移動させる。一定距離の移動が検出されると、もう一度シャッターが切れ、右目用の写真を撮影する
PhotoPhoto 実際のデータとしてはこのような写真が撮影されており、右目用と左目用の画像を視差バリアを利用して1画面上に重ねて表示する。この立体感が誌面でお伝えできないのが残念だ

 3D写真撮影機能を何度か試して感じたのは、前後にいろいろなものが配置された状態の被写体を、心持ち離れた位置から撮影するとうまくいく、ということ。あまりに被写体が近すぎると、うまく合成されないことが多かった。また合成後の写真で中心に持ってきたい被写体は、最初に中央より若干右に配置して開始するのもポイントだ。撮影を始める前にピントを合わせたい場所にタッチしてしっかりフォーカスを合わせてから撮影することも忘れずに。

 3Dで撮ると、見慣れた風景にも新たな感動がある。LYNX 3D SH-03Cを手に入れたら、身の回りのものから周囲の風景まで、片っ端から3Dで撮影してみることをお勧めする。撮る楽しみだけでなく、見る楽しみも広がる3D写真は、対応ディスプレイを搭載した機種でないと楽しめない。LYNX 3D SH-03Cは、現状では数少ない対応機種であり、ちょっとした感動と優越感が味わえる。自分で3D写真を撮れば、それを友達に見せる機会も増え、きっとさらなるコミュニケーションにつながることだろう。

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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年12月28日