まずは外観から見ていこう。「REGZA Phone T-01C」は高機能な国内メーカー製スマートフォンと同様に、通常のケータイと比べると一回り大きい。サイズ/重さは、約62(幅)×126(高さ)×11.9(厚さ※最厚部約14.7)ミリ/約149グラムで、他のスマートフォンと比べても大きい。例えば、「iPhone 4」は58.6(幅)×115.2(高さ)×9.3(厚さ)ミリ/137グラムで、T-01Cの方が大きい。ただ、同じドコモの「LYNX 3D SH-03C」が約62×123×13.4ミリ/約140グラムで、重さを除くとT-01Cと大差ないので、スマートフォンに従来の携帯電話の機能を盛り込んだ結果なのだろう。
ディスプレイは各キャリアの冬春モデル(スマートフォン)の中でも大きい4.0インチTFT液晶を採用。もちろん単に大きいだけでなく、解像度も480×854ピクセルと高い。タッチパネルは静電式(マルチタッチ2点)でピンチアウトなどもスムーズ。ただし静電式の特徴になるが、手袋などをしたときには反応しにくい。
上部にはステレオイヤフォン端子、下部にはMicro USBを採用した外部接続端子を装備。右側面は、上からワンセグ用アンテナ、電源/音量調節/カメラキーが並んでいる。左側面には充電端子を持ち、スマートフォンでは珍しく、卓上ホルダを使った充電が可能だ。
ディスプレイの下には、左からメニュー/ホーム/クリアキーが配置されている。クリアキーの左には送話口がある。iPhone 4や「GALAXY S」、SH-03Cも送話口が本体下部にあり、送話口が前面にあるのは珍しい。スマートフォンは前面がフラットなため声が反響しやすいといわれているが、T-01Cは送話口を中心からずらすことで対応できたのだろう。実際に通話すると、特に問題はなかった。
リアカバーを外すと、1300mAhのバッテリーが現れ、バッテリーを外すと、FOMAカードを確認できる。microSDスロットはカメラ部側にある。FOMAカードもmicroSDも、バッテリーを外さないと抜き差しができない。microSDは、32GバイトまでのmicroSDHCに対応しており、microSDを挿していないと、カメラや音楽、動画の再生とダウンロードといった一部の機能が使えない。
リアカバーには10カ所の外側ツメ部分と1カ所の内側ツメがあり、防水性能を発揮させるためには浮いている場所がないように確実に取り付ける必要がある。電源をオンにすると、リアカバーの取り付けを確認するように注意をうながす画面が表示されるほどだ。
雨の中での通話、お風呂での使用は可能だが、「浴槽にはつけないように」「ディスプレイに水滴が付いていると誤動作をする」との注意書きがある。タッチパネルが静電式のため、水滴は誤動作の原因になるようだ。
Android端末で使いやすさの決め手となるのがUI(ユーザーインタフェース)だ。例えば、GALAXY Sは「TouchWiz」、SH-03は「VIVID UI」を使ったインタフェースを採用している。その昔、Windows Mobile標準のUIが一般ユーザーにとって使いにくいとして、各メーカーが独自のUIを搭載していた。Android端末でも、より使いやすくなるよう独自のUIを備えたモデルが多い。
T-01Cでは、オリジナルの「NX!UI」を搭載。ビジネス用、プライベート用など最大9種類のホーム画面を設置でき、左右に指をスライドして切り替えられる。自分で好きなようにアイコンを貼り付けてカスタマイズできるほか、よく使うアプリ、よく見るWebサイト、よく連絡する相手を表示したページも使える。「よく使うアプリ」だと使用頻度に合わせてアプリが自動的に並び替えられる。Twitterやmixiの設定にも対応しており、知り合いの書き込みも簡単にチェックできる。カレンダーや電卓などツール系のページも充実している。
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