カメラとタッチUIは何が新しい?――ハイエンドiモード機「SH-05C」の実力を試す(1/2 ページ)

光学3倍ズーム対応の1410万画素CCDカメラやフルタッチ形状のボディなど、シャープの徹底したこだわりを感じられる「SH-05C」。カメラの実力とタッチパネルの使い勝手をはじめ、主な機能のレビューをお届けしよう。

» 2011年02月03日 09時30分 公開
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photophoto 「SH-05C」。ボディカラーは「Mat Red」と「Mat Black」の2色

専用のキーから簡単にズームできる

photo 弧を描くカメラリング。左には高輝度LEDフラッシュがある。その下にある小さい穴は動画撮影時に使うアウトマイク

 SH-05Cの最も特徴的な機能はカメラだろう。「光学3倍ズーム」「1410万画素CCD」というスペックが目を引くが、実際の使い勝手はどうか。カメラは待受け時にサイドキーを長押しするか、待受画面のショートカット「静止画撮影」をタップすると呼び出せる。撮影シーンは初期状態では自動認識になっており、特に設定しなくてもきれいに撮れる。画面の縦横は本体の動きに合わせて表示が自動的に切り替わるが、画面右下に表示されたボタンを押して画面の向きを固定することもできる。

 シャッターはサイドキーから切れるほか、画面に表示されるボタン(アイコン)をタップしても撮影できる。サイドキーを半押しするとピントが固定されてフォーカスロックできる。シャッターキーにはスピン加工が施されているので、手探りでも押しやすい。

 外部メモリは最大16GBのmicroSDHCカードに対応し、カードのスロットはバッテリーカバーの内側にある。バッテリーを外す必要がないので、スムーズに着脱できる。microSDカードにためた写真を頻繁にPCへ移すという人にはうれしい仕様だ。

photophoto サイドキーの長押しでカメラが起動する。撮影時はシャッターを切れる。SH-06Cでは同じサイドキーからプロジェクターを起動できる。サイドキーにはスピン加工が施されており、デザインのアクセントにもなっている(写真=左)。バッテリーカバーを外すだけで、電源を落とさずにmicroSDカードを着脱できる(写真=右)
photo シャープがこだわったシーソー式のズームキー。ディスプレイの近くにあり、縦でも横でも押しやすい

 それでは光学3倍ズームを試してみよう。ズームはディスプレイ右(縦表示時は下)にある[T][W]キーから行う。タッチ操作でもズームが可能で、右へスライドさせるとズーム倍率が上がり、左へスライドさせると倍率が下がる。ズームの動きは「グッグッグッ」と近付いていく感じで、押しっぱなしにすれば素早くズームされる。画面上には倍率が数字で表示されるので、現在の倍率を把握するのに役立つ。デジタルズームとの組み合わせもOK。光学ズームとデジタルズームの境目には赤い線があるので、光学ズームだけを使いたい人はこの線を目安にしよう。

 光学3倍ズームはフルHD動画(1920×1080ピクセル)の撮影にも対応しているので、運動会や動物園など、遠くから動画を撮るときにも重宝する。動画は毎秒30フレームの高画質撮影が可能だ。さらに、撮影用アウトマイクがカメラ近くにあり、音もクリアに録れるようになっている。

CCD+ProPixで光学ズーム時も美しく撮影

 1410万画素カメラを搭載するSH-05Cでは、最大14Mサイズを選択できる。14Mサイズでも光学3倍ズームは利用でき、デジタルズームを組み合わせれば最大約14.5倍ものズームが可能になる。超解像技術により、デジタルズームでも画質を大きく落とさずに撮影できる。ズームの倍率が大きくなると手ブレが気になるが、SH-05Cは手ブレ補正に対応しているので安心だ。手ブレ補正は設定から「オート」と「オート(強)」を選べる。

 ズームを生かした便利な撮影機能もある。「ベストレンジズーム」では、人物撮影時に被写体の上半身アップで撮るように自動的にズームする。この機能は縦画面の「ベストレンジ」ボタンからすぐに使えるので、操作で迷うことがない。

 さらに、シャープのデザインチームがこだわって搭載した側面の“脚”のおかげで、端末を横向きに固定しやすい。セルフタイマーなどでSH-05Cを置いて撮るときなどに便利だ。

photophoto 画面右下に「ベストレンジ」ボタンと「縦横の固定ボタン」がある。メニューでサイズやフォーカスモード、明るさなどを変更でき、ギャラリーでは画像を月別に表示できる(写真=左)。縦画面ではメニューに隠れていたが、横画面ではサイズやオートフォーカスのボタンが表示される(写真=右)
photophoto ズームボタンを押すと画面下に倍率を示すバーが出るので分かりやすい。14Mのサイズで光学ズーム3倍とデジタルズームと合わせて、最大約14.5倍で静止画を撮影できる

 シャープのAQUOS SHOTではおなじみの画像処理エンジン「ProPix」も進化している。動画にもノイズリダクション機能が生かされ、より高画質の映像を撮影できるほか、広ダイナミックレンジ補正で白トビ・黒つぶれを減らし、画質制御により動きのある被写体の歪みを抑えている。輪郭を強調して解像感の向上を図っているほか、静止画の階調を豊かにして低ノイズを実現したことで、暗部の画質も美しくなっている。

 実際に撮影した際も、撮影前に画面で見ていた光景と、撮影後に画面で写真を見比べると、写真の方が被写体が鮮明で美しいと感じた。

photo 枯れたススキが川岸に密集していた。撮ってみるとススキの1本ずつがくっきりと分かる
photophoto 光学3倍ズームでビルの窓をアップで撮影。手ブレを起こさずしっかり撮れている

 被写体に約5センチまで近づいて撮影できる「スーパーマクロ」を利用できるのも特徴の1つだ。従来機種のマクロ撮影は約10センチまでしか近づけなかったが、SH-05Cでは撮影距離が5センチ伸びている。この5センチと10センチの差は相当大きく、例えば花を撮影するとなると、これまでのマクロ撮影だとつぼみと茎を含めないとピントが合わない状態が、スーパーマクロ撮影ならつぼみだけを画面に収めた状態でも撮影できた。

 さらに、スーパーマクロ撮影時も光学3倍ズームを利用できるので、被写体に近づいて細部をより鮮明に撮影したいときにも便利だ。

photophoto スーパーマクロ撮影を選ぶ場合は、「AF」ボタンを押し、花のアイコンにSが付いた「Super macro」を選択する(写真=左)。花の細部までくっきりと撮影できている(写真=右)
photo 遠くから見えたカートを撮影。止まっているように見えるが、実際は走り回っている

 CCDカメラやProPixのおかげで、暗いシーンや動きにも強い。筆者はあるレンタルカートのサーキット場の近くにいて、たまたま光学3倍ズームを使って離れたところから走っているカートを撮影したが、ブレもなくキレイに撮れたのには驚いた。フルHDサイズでの高速6枚連写にも対応しているので、一瞬の動きを撮りたいときは連写も効果的だ。また、「SH-01C」にも搭載されていた、連写した中から一番よく撮れている1枚を選んでくれる「オススメフォト」も用意されている。

photophotophotophoto 撮影サイズをフルHDにして「メニュー」→「Settings」→「撮影メニュー」→「連続撮影」で「オススメフォト」を選択(写真=左端、左中)。チェイスフォーカスや振り向きシャッターなど、動きのある被写体を撮る際に心強い機能もある(写真=右中、右端)

 夜景を撮影するときもネオンを美しく鮮明に撮れたので、デートや旅行でもぜひ使ってもらいたい。高輝度LEDフラッシュも搭載しており、暗い部屋などで被写体を明るく撮影するといったときにも役立つだろう。このほか、SH-01Cに搭載されていた「ペット検出」や「自動顔登録」「残り撮影枚数表示」、別々に撮影したゴルフのスイングを同時に再生できる「ゴルフスイングビデオカメラ」、動画の再生時の「スローモーション再生」にも対応している。

 地味ながら便利なのが「プレビュー」機能だ。撮影後に直前に撮影した写真が画面に小さく表示される。その写真をタップして大きく表示すると他の画像も見られるので、例えば「さっきこの写真撮ったっけ?」と前に撮った写真を確認したいときに便利だ。画面の「CLR」ボタンをタップすれば、すぐに撮影画面に戻る。通常はデータBOXを開かなければならないので、カメラを一度終了させ、確認後また起動しなければならないが、その手間が一気に減る。

photophoto 撮影後に小さな写真が右下に表示される。これがプレビュー。タッチすれば画像が表示され、そのまま他の写真もチェックできる

 SH-05CはHDMI接続が可能なので、高画質の画像もフルHD動画も大画面で楽しめる。シャープのAQUOSファミリンクに対応しているので、対応する液晶テレビ「AQUOS」と接続すれば、AQUOSリモコンと連携させた操作も可能だ。

photo 左側面にMicro HDMI端子がある

 撮影したデータBOXで写真を見るときには、めくるように1枚ずつを切り替えられるので、写真を見るだけでなく操作自体も楽しく感じられる。指をつまむようにして画像を縮小/拡大できるピンチイン/アウトの操作も可能だ。地図アプリもピンチイン/アウトができる。

photophoto 写真にタッチして右から左へ指を動かすと、ページをめくるような動きで写真がめくれる。たくさん写真があっても次々とめくれて快適だ
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