HTCブースには、Mobile World Congress 2011に合わせて発表されたスマートフォンとタブレット6機種に加え、LTE対応端末やWindows Phone 7スマートフォンなどが展示されていた。
最も注目を浴びていたのは同社初のタブレット「HTC Flyer」だ。実機を自由に触れる状態にはなく、ショーケースの中に展示されていたが、説明員が付属のペンを使い、ジェスチャーで端末を操作できる「HTC Scribe」のデモが行われていた。デモを見る限り、画面の切り替えやアプリケーションの起動、HTC Scribe機能もスムースに動作していた。また一体型のモノコックボディも持ちやすそうだった。なお、ショーケース内にはボディケースなどのアクセサリー類も参考展示されていた。
今回の新製品のうち、「HTC Desire S」は日本でもソフトバンクモバイルから発売されている「HTC Desire」の後継機。3.7インチ、480×800ピクセルのディスプレイサイズや5メガピクセルカメラなどのスペックは同等だが、CPUは第2世代のSnapdragonに進化している。「HTC Incredible S」はDesire Sのスペックを強化し、本体デザインをよりスタイリッシュにしたモデル。ディスプレイサイズは4インチと大きく、カメラは8メガピクセルを搭載している。
小型サイズが特徴の「HTC Wildfire S」は、現行モデルの「HTC Wildfire」の後継機となる。ディスプレイ解像度がハーフVGAに向上しており、スペックは日本でもイー・モバイルから発売されている「HTC Aria」とほぼ同等。価格は上位モデルよりも低く抑えられ、学生などをターゲットにしているとのことだ。
新機種の残りの2つ、Facebookに対応した「HTC ChaCha」と「HTC Salsa」は、新製品発表イベントのときと同様に、ショーケース内に展示されているのみだった。ただし通電はしており動作するモデルが置かれているとのこと。どちらも「F」キーが目立っており、Facebookを多用している来場者からは使い勝手を実際に試してみたい、との声が多く挙がっていた。HTC ChaChaのキーボードの押し具合についての質問も説明員には多く寄せられていた。この2機種のスペックは標準的なものではあるが、海外ではFacebookの人気が高く、期待している消費者の数も多いようである。
他には北米のVerizonから発売されるLTE対応のハイエンド端末「HTC ThunderBolt 4G」やWindows Phone 7対応の現行モデルが展示されていた。Windows Phone 7ではスライド式のキーボードを備えた「HTC 7 Pro」の人気が高く、メールなどのビジネス用途のみならず、FacebookやTwitterで文字入力を頻繁に行う人には、フルキーボードを備えた端末の需要が高いようだ。
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