写真と動画で解説する「HTC EVO WiMAX ISW11HT」(2/2 ページ)

» 2011年02月28日 20時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]
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 また、WiMAX対応の魅力は動画などのデータサイズの大きいコンテンツを扱う際に威力を発揮する。試しにWiMAXに接続した状態でYouTubeを見てみたが、映像は途切れることなく表示され、動画の再生が半分を超える前にダウンロードが完了していた。

 テザリングでPCなどを接続した際にも、WiMAX対応エリアなら高速な通信が期待できる。また、WiMAXでデータ通信を行っている場合、通話中もデータ通信やテザリングを続行できるというメリットがある(CDMAでは接続が中断される)。端末発表会場では実際にPCとEVO WiMAXをWi-Fiテザリングで接続し、PC側で通信速度を測ることができた。ただ、会場にある何十台ものデモ機がWiMAXに接続しているためか、計測した通信速度は下り579kbpsと思いのほか伸び悩んだ。

 そこで3Gのネットワークで再度計測すると、今度は下り約1Mbpsという結果に。WiMAXがつながらない、あるいは通信が遅いといったシーンでも、より幅広いエリアに対応した3Gネットワークを利用できるのはありがたい。筆者の経験だと、地下鉄駅ではWiMAXがつながらないことが多いが、3Gならおそらく問題ないだろう。ただ、2012年1月以降、WiMAX対応スマートフォンにおける3G通信には、月5Gバイト以上のデータ通信に速度制限が実施されるので注意しよう。通常のWebブラウジング程度なら5Gバイトを使い切ることはあまりないだろうが、大容量コンテンツの送受信を繰り返すなどしていると、制限される可能性がある。

photophoto Wi-Fiテザリングの速度テスト。WiMAXでは下り579kbps(写真=左)となってしまったが、3Gでは約1Mbpsとなった

 WiMAXへの接続は、専用のウィジェットを使ってワンタップでオン/オフが切り替えられる。Wi-Fiのウィジェットも同様だ。接続の優先順位は、Wi-Fi、WiMAX、3Gの順となる。なお、WiMAXと3G間でのハンドオーバー機能は実装されていないので、切り替わる際にはWi-Fiと同様に一度接続が切れることになる。

photo WiMAXやWi-Fiのオン/オフをワンタップで行えるウィジェット。WiMAXをオンにすると、3Gのアンテナピクトのとなりに「WM」と書かれたアンテナピクトが現れる

 Wi-Fiテザリングの設定は、端末の「設定」→「無線とネットワーク」→「Wi-Fiテザリング設定」で行えるほか、専用のアプリアイコンから設定画面に遷移することも可能だ。

photophoto アプリの一覧にある「Wi-Fiテザリング」で、設定画面に素早く移れる

photo テザリング中は画面左上にアイコンが現れる

 機能的な特徴としては、HDMI出力を備えている点にも注目したい。テレビに接続することで、端末カメラで撮影したハイビジョン動画や、YouTubeの動画をテレビに映し出せる。ただ、YouTube動画と「ギャラリー」内動画以外は表示できない仕様のようで、写真などをテレビの大画面で見るといったことはできなかった。

photo HDMIケーブルでテレビと接続すれば、YouTubeの映像や端末のギャラリー内の映像をテレビの大画面で楽しめる

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 グローバルモデルをなるべくいじらずに導入した今回のモデル、auならではのアプリや機能はそれほど多くない。プリインストールアプリとしては、「Skype au」「jibe」が入っているほか、Webサイトau oneへのショートカットがある。

 そのほか、HTC独自のUI(ユーザーインタフェース)である「HTC Sense 1.6」を採用し、オリジナルのウィジェットを使ったり、ホーム画面をテーマごとに切り替えたりすることが可能だ。


photophoto スッキリとしたデザインのウィジェット

photophoto ビジネスやプライベートといった具合に、テーマに沿ったホーム画面を設定できる

photo 背面カバーを開けると真っ赤なボディとバッテリーパックが顔をのぞかせる。バッテリーの容量は1500mAhと比較的大容量だが、テザリングなどをしているとバッテリーの減りはかなり早くなるようだ。活用しつくすにはモバイルバッテリーなどのアイテムが必要かもしれない
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