“10時間動作のWバッテリー”だけじゃない、クロウト好みの機能にもニヤリ──「URoad-9000」実力検証(後編)“WiMAX Speed Wi-Fi”レビュー(1/3 ページ)

» 2011年05月20日 18時24分 公開
[ITmedia]
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ダイナミックDNSまでサポート、据え置き型なみの本格ルータ機能

photo シンセイコーポレーション製のWiMAXルータ「URoad-9000」(標準バッテリー装着時)

 シンセイコーポレーション製「URoad-9000」は、「Wバッテリー」と「円形ボディ」を特徴とする“WiMAX Speed Wi-Fi”(WiMAXルータ)だ。後編では、“おお、こんな機能まであるのか”と感じたルータ機能を含めた詳細部分に迫ろう。

 メインの特徴に隠れがちだが、実はURoad-9000は無線LANルータとしての機能も据え置き型なみに充実している。これには少し驚いた。

 無線LANのチャンネルは、自動、あるいは任意のチャンネルの指定を可能とし、SSIDごとの接続台数を1〜5台に個別調整することもできる。例えば、片方をWEPで運用するなら、接続許可数を少なくすることでセキュリティ性を高められる。

photophotophoto ルータ情報の一覧。動作状態や設定の概要を一画面で確認できる。ここまで細かいのは意外にない(画像=左)。無線LANのチャンネルは、自動以外に1〜13チャンネルまで手動選択も可能だ(画像=中央)。SSIDごとの最大接続数はDHCP/DDNS設定での変更が可能だ。右側に表示される簡易マニュアルもそこそこ詳しく記述してある(画面=右)

 このほか、MACアドレス指定でDHCPでの静的IPアドレス配布が可能で、DMZの設定やポートフォワード機能、JavaやActiveXなどの利用を禁止するコンテンツフィルタや特定URLへのアクセス禁止なども設定できる。ポータブル無線LANルータとしては、かなり多機能な部類に入ると思う。

photophoto DHCPでの静的IPアドレス割当は最大5つだ。ちょっとした個人サーバ運用などでは十分な数だと思う(画面=左)。URLでのフィルタリングは最大10ルールを登録可能。前方一致なのでドメイン、サブドメイン単位でフィルタリングできる(画面=右)
photo ダイナミックDNSの設定例。DynDNSではこの設定で問題なく動作した。イベントなどでIP接続の監視カメラなどをインターネット側からDDNSのURLを指定してモニターするといった運用もPCレスでできる

 さらに、ダイナミックDNSに対応する点も面白い。一部メーカーの据え置き型ルータには、対応こそするが指定するプロバイダやサービスのものしか利用できない場合もあったりするのだが、本機で試したところ、ダイナミックDNSの代表格であるDynDNSのアカウントで問題なく利用できた。

 昨今は映像・音声のライブ配信などもUSTREAMなどのWebサービスでまかなえるシーンが増えたので、以前ほどダイナミックDNSが利用できるメリットを感じる人は少なくなったかもしれないが、自宅サーバを活用したいと考える人には重宝しそうだ。

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