最新技術と“ぬるぬる”な動作――見て、触って分かった「AQUOS PHONE SH-12C」の価値SH-12Cブロガーイベント(1/2 ページ)

「AQUOS PHONE SH-12C」は、ツインカメラや高精細な3D液晶はもちろん、日本向けのきめ細やかな機能も充実している。アイティメディア主催で開催されたブロガーイベントのリポート記事を見ながら、SH-12Cの特長をあらためて紹介していこう。

» 2011年06月06日 09時30分 公開
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 ブロガーを対象とした「AQUOS PHONE SH-12C」のタッチ&トライイベントを、アイティメディアが5月26日に開催した。

 イベントには、iPhoneやAndroid™ 搭載端末をはじめとするスマートフォンを複数台使っている人から、スマートフォンを持ったことのないケータイユーザーまで、9人のブロガーが集合した。まずはシャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第1事業部 商品企画部の小林繁氏が、SH-12Cの詳細や開発の裏話などを披露。その後、ブロガーたちがSH-12Cに触れながら小林氏と質疑応答をする形で意見交換がなされた。また、SH-12Cの特長の1つである「3D」は、実際に体験しないとなかなか面白さが分からない。そこで、シャープの3D対応液晶テレビ「AQUOS」(LC-46LV3)に、SH-12Cで撮影した3D写真や動画、ゲームをHDMI出力し、3D眼鏡をかけて視聴してもらった。

photophoto ブロガーイベントの様子。参加ブロガーの中には「GALAPAGOS 005SH」や「IS05」など、他キャリアのシャープ製スマートフォンの利用者も見られた(写真=左)。シャープのAQUOSとSH-12Cをつないでゲームをプレイ(写真=右)

 SH-12CはAndroid 2.3を搭載し、1.4GHzのチップセット、800万画素CMOSのツインカメラ、QHDサイズ(560×960ピクセル)の4.2インチ3D液晶など、ハイスペックな性能を持つ一方で、シャープらしい使い勝手にも磨きがかけられている。そんなSH-12Cに触れたブロガーたちは、同モデルについてどんな感想を持ったのだろうか。イベントリポートのエントリーを見ていこう。

スペックからは分からない、きめ細やかな機能が充実――方波見豊さん

photo 方波見豊さん

 スマートフォンに関する記事が充実している「破壊的イノベーションでキャズム越え」の方波見豊さんは、前編と後編に分けて執筆。シャープは「IS03」や「LYNX 3D SH-03C」などで、早くから日本向け機能としておなじみの、ワンセグ、FeliCa、赤外線通信をスマートフォンにも搭載した。これら「3機能を各社が追っかけてくれたことで、シャープとしては、細やかにケータイを追いかけ、実装して、差別化を図ることができた」と前編では分析。例えば、五十音検索しやすいアドレス帳、ロック画面からワンタッチでのマナーモード切り替えやライト点灯、スマートフォンでは対応機種の少ない簡易留守録、「ギャラリー」を補うピクチャーUIなど、大きくはうたわれていないが、きめ細やかな機能が充実しているところに好感を持ったようだ。また、方波見さんがかねてから実装を望んでいた、BluetoothのHIDプロファイルに対応していることも高い評価につながった。

 後編では、イベント中にSH-12Cで撮影した3D動画も掲載。小林氏のアドバイスどおり、「下から上方向に水平を保ちつつ撮影した」。SH-12Cにプリセットされた3D動画を見た方波見さんは、「LYNX 3Dよりもレベルがかなりアップした3D動画に進化していることを確認できました」と驚いた様子。540×960ピクセルの高精細なディスプレイについては、Google マップ™で「GALAPAGOS 005SH」と同じ地図を表示させながら比較。「しばらく使うと、きっと解像度の低い端末に戻れなくなるであろうと、あとから気づきました」と感心していた。

photo 電源キーの長押しで現れるメニューから「再起動」を選べる

 メーカーとしては大きく訴求できない「再起動」メニューが追加されたことも、「Android 搭載端末ユーザーにとって、とてもありがたい」とのこと。SH-12Cは1.4GHzのCPUを搭載しているとはいえ、多くのアプリを同時に起動するなど、使い方によっては動作が不安定になる恐れもある。SH-12Cでは電源キーの長押しから再起動を選べるので、いざというときに役立つだろう。

 バッテリーがどの程度持つのかも気になるところ。SH-12Cでは独自のecoモード「とにかく省エネ」「おやすみ省エネ」を使って状況に応じて節電する範囲を決められる。特に、「寝ている時間の消費電力を下げる『おやすみ省エネ』というのは、手動で設定することに比べるとかなり利便性アップですし、さらに2段階に分かれてレベル1(弱)・レベル2(強)と、通信もきっちゃえ!的なノリは睡眠を邪魔される事もなくありがたい機能です」と感想を述べている。

 スペックの高さが目立つSH-12Cだが、「バッテリー容量の少なさを補う省電力技術、ケータイユーザに向けての細やかな機能、Android 搭載端末の標準では満足できない機能を補う実装」など、単純なスペックからは分からない情報を得られたことが有意義だったと最後につづっていた。

photophotophotophoto 上に五十音のタブを用意した、ケータイでもおなじみのアドレス帳(写真=左端)。「とにかく省エネ」ではディスプレイの輝度が下がるほか、Wi-Fi、Bluetooth、GPSなどの無線機能がオフになる(写真=左中)。「おやすみ省エネ」では、指定した時間に省エネ設定ができる(写真=右中)。省エネレベルを2段階から設定できる。レベル2(強)だと通信機能がオフになる(写真=右端)

SH-12Cは日本人に合ったスマートフォン――せうさん

photo せうさん

 「せうの日記」でノートPCやモバイル端末について豊富な記事を執筆しているせうさんは、SH-12Cでブランド名が「LYNX」や「GALAPAGOS」ではなく「AQUOS PHONE」に変更されたことが気になっており、「悶々としていた」という。これまで、シャープのスマートフォンはキャリアによってブランド名が異なっていたが、まず「納入先の通信事業者にとらわれないスマートフォンのブランドを作ること」を目指した。ではなぜ「AQUOS」なのか。「今夏のスマートフォンはネットワーク機能(特にDLNAやAQUOSファミリンク[HDMIコントロール])を重視して開発を進めてきて、ちょうどそこが液晶テレビ(AQUOS)で昨今重視しているポイントと一緒だった」と、小林氏の話をまとめている。

photo 800万画素CMOSカメラを2つ搭載している

 SH-12Cのツインカメラで3D撮影を試したせうさん。以前、SH-03Cでも3D撮影を試したことがあるそうだが、「右にカメラを振ると、結構ブレるんですよね... そして、どう見えるか確認しながらシャッター切れないんですよね...」との感想。一方、SH-12Cはカメラを2つ備えているので、「カメラを振らずに、3D液晶でどう見えるか確認しつつ撮影できる、というのはものすごく大きなメリットです」と進化を実感したようだ。QHD液晶にも触れ、「画面アスペクトがうまく9:16になっているので、多くの動画ソースが変に引き伸ばされることなく画面いっぱいに見ることができます」と利便性の高さを説明。せうさんが、3Dコンテンツで特に面白いと感じたのが3D対応のYouTube™。「3D動画を自動検出して3D表示することも可能」なので、ぜひSH-12Cで試したい。

 目に見えにくい“パフォーマンスの高さ”もSH-12Cでこだわった部分だ。SH-12CのCPUのクロック周波数は1.4GHzと高速だが、液晶の解像度が上がった分、コンテンツによっては表示が重くなる恐れがある。それだけに、「ソフトウェアの調整はものすごく気を遣った」と小林氏の話を引用。せうさんは「SH-12Cは今まで経験してきた色々なAndroid 搭載スマートフォンの中でも一番気持ちよく使えるもののひとつとなっています」と動作速度が向上したと感じている。

 ワンセグ、FeliCa、赤外線通信のいわゆる“三種の神器”以外にも、五十音検索しやすいアドレス帳や簡易留守録など、日本人にとって本当に必要な機能が実装されていることも高評価につながったようだ。「日本人に合った、日本人にうれしいスマートフォンがあっても良いはずだ」と常々思ってきたせうさん。「このSH-12Cは、そのある種の解なのかな」と記していた。

非常にスムーズ、でも速いだけじゃない――くろぺんさん

 SH-03Cのブロガーイベントにも参加した「コムギドットネット」のくろぺんさんは、まずSH-12Cのパフォーマンスについて言及。SH-12CはチップセットにMSM8255(1.4GHz)を採用しているが、これをただ実装しただけでは動作は速くは感じない。小林氏がよく使っているというTwitterクライアント「twicca」で動作速度を調整し、単に速いだけではなく「指にすいつく」「ぬるぬる動く」「逆に止まる時はゆっくりの方が良い」といったポイントを特に重視した、とまとめている。「実際twiccaでタイムラインをスクロールしてみるとGALAXY Sと比べて非常にスムーズでした」とくろぺんさんもその速さを認めている。

 方波見さんやせうさんも述べている日本人向けの機能についても紹介。アドレス帳は、他のAndroid 搭載端末では右側にインデックスがあるが、これまでのケータイと同じく、SH-12Cでは画面上部に五十音のタブを用意した。独自に作った簡易留守録をホーム画面に貼り付けられるのはAndroid 搭載端末ならでは。このほか、ロック画面から新着通知の閲覧、Wi-FiやBluetooth、GPS設定などステータス画面からのショートカット、HOMEキー+電源キーで画面キャプチャ、音量調節キーからマナーモード設定などの便利機能も紹介している。

photophotophoto ステータス画面からさまざまな設定ができる(写真=左)。ロック画面左下にある通知アイコンをフリックすると、ロックを解除せずに通知情報を見られる(写真=中、右)

3Dに魅力を感じるかどうか――伊藤浩一さん

photo 伊藤浩一さん

 スマートフォンを中心とした分野で活躍しているライターの伊藤浩一さんは、「伊藤浩一のW-ZERO3応援団」で、豊富な写真とともにSH-12Cの特徴をピックアップ。外観の比較を交えながら、iPhone 4よりは一回り大きく、GALAXY Tabと厚さは同じくらいと紹介しているので、サイズ感を把握しやすい。このほか、端末を横向きにすると現れる3Dメニュー、ワンセグの3D表示、のぞき見防止のベールビューなども写真で紹介。文字入力については「液晶画面が大きいので文字入力も快適でした」と感想を述べている。

 「スペックとしては、申し分ない端末なので、あとは3Dに魅力を感じるかどうかでしょうか。MEDIAS、GALAXY、Xperiaに比べると、端末の外観が地味に思えますが、内蔵されている機能は凄いものがありますので、注目の機種です」としめくくっている。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年6月12日