NTTドコモとau向けスマートフォン「Xperia acro」のホーム画面のUI(ユーザーインタフェース)には「Xperia arc」と同じものが採用されており、素のAndroidのUIをベースに、ソニー・エリクソン独自のカスタマイズが施されている。ホーム画面は5ページあり、左右にフリックすることでページを切り替えられる。画面をロングタップして「ショートカット」「ウィジェット」「フォルダ」「壁紙」の追加や変更ができるのは標準のAndroid UIでもおなじみの作法だ。
画面下部には4つの固定アイコンやフォルダを設置でき、自由に入れ替えられる。アプリのショートカットをフォルダに収納することもできるので、ジャンルごとにまとめておくと便利に使えそうだ。アプリ一覧は、画面下部中央のボタンをタップすると呼び出せる。一覧画面には壁紙が透過表示され、左右にスクロールする。一覧にあるアプリの順番を手動で入れ替えたり、アルファベット順、最近インストールした順、よく使う順などに並び替えたりもできる。
ホーム画面上でピンチインすると、設置しているウィジェットがサムネイル表示され、ウィジェットに触れるとそのページへジャンプする。ホーム画面自体をサムネイル表示させたり、ページの順番を入れ替えたりすることはできない。
ホームキーを長押しすると、直近で使用したアプリ(最大8つ)が一覧表示され、他のアプリへ手軽に切り替えられる。ただ、この一覧画面からアプリを「終了」させることはできないほか、タスク管理のウィジェットも用意されていない。画面を上から下へフリックすると表れるステータスバーには、不在通知や新着メールなどが表示されるシンプルな仕様。シャープやSamsung端末などでおなじみの、Wi-Fi、Bluetooth、画面の回転などを切り替えられる設定は用意されていない。最近はこうした設定バーを用意した機種が増えているので、少々物足りない感がある。
動作はarcと同様にきびきびしており、ストレスを感じることはない。詳しくはこちらの動画記事も参考にしてほしい。
acroは赤外線通信(IrDA)に対応しており、手軽にデータを交換できるのが特長の1つ。赤外線通信に対応しているものの、送受信できるのはアドレス帳のデータのみという機種もあるが、acroではどうか。acroから受信できるデータは「自分の連絡先」「連絡先1件」「連絡先全件」「画像」「ムービー」「オーディオ」の6種類。
赤外線で送受信できるファイルは最大2Mバイトで、2Mバイトを超えるファイルを送受信しようとすると、送受信できない旨のメッセージが表示される。acroから送信する際に、画像や動画を2Mバイト以下に自動でリサイズするといった機能は用意されていない。
赤外線でスピーディに通信できるよう、専用のウィジェットがプリセットされている。ウィジェットの右側を押すと受信待機され、左側を押すと自分の連絡先をすぐに送信できる。自分の連絡先以外のデータをウィジェットから送信することはできない。
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