NTTドコモのNECカシオモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「MEDIAS WP N-06C」の薄さは7.9ミリ。今春に発売された「MEDIAS N-04C」が約7.7ミリだったのに対し、本機は防水に対応しながらも約0.2ミリしか厚くなっていない。もちろん、今夏に発売されるモデルの中ではトップクラスの薄さだ。
また、従来モデルでは約105グラムだった重さも約113グラムに抑えられている。シャツの胸ポケットやジャケットの内ポケットに入れてもほとんど気にならない重さだ。防水化したことによる重さの増加は最小限に抑えられている印象を受けた。
ただし、端末を持ったときのサイズ感はやや大柄な印象。N-04Cのサイズは62(幅)×127(高さ)×7.7(厚さ)ミリ、それに対してN-06Cは64(幅)×128(高さ)×7.9(厚さ)ミリと最薄部のサイズは0.2ミリに抑えられているものの、幅と高さは1.2ミリ程度大きい。特に幅が大きくなっているため、女性の小さな手では指が届きにくいと感じるかもしれない。とはいえ、一般的な男性の手なら問題なく操作できる。
外観の基本的な仕様はN-04Cとほぼ同じだが、防水化したことにより、キーの配置などが若干変わった。N-04Cでは側面部にレイアウトされていた音量調整キーが、裏面のレンズ横に配置された。また、画面下部のメニュー・ホーム・バックキーには、N-04Cでは物理キーを採用していたが、本機ではタッチセンサーを採用している。
ワンセグアンテナの仕様も変わった。N-04Cは筐体内に収納する仕様だったが、本機では側面分に折りたたむ仕様になっている。
N-06Cは、IPX5/7相当の生活防水に対応しており、キッチンやバスルームといった日常的に水を使うシーンで水濡れを気にすることなく利用可能だ。Micro USBカバーやバッテリーカバーの裏には防水パッキンが取り付けられており、水の侵入を防げる。
卓上ホルダが付属しているのも見逃せない。充電のたびにMicro USBカバーを開閉すると、うっかりカバーを閉め忘れて端末内に水が入ってしまう可能性があるが、卓上ホルダを使えばそういった事態は回避できる。また、開閉を繰り返すほどにカバーは劣化しやすくなる。細かい部分ではあるが、こうした配慮はうれしい。
N-06Cには前述の卓上ホルダのほか、PCとの接続に用いるMicro USBケーブル、「FOMA ACアダプタ」の端子に装着できるMicro USB変換アダプター、本体のMicro USB端子に接続できるイヤフォン変換アダプタ、8GバイトのmicroSDHCが同梱されている。取扱説明書は「クイックスタートガイド」のみを同梱。操作手順の確認には、インストール用のショートカットがプリセットされた電子書籍型の「eトリセツ」を参照するのが基本だ。
なお、N-06CはN-04Cと同じくイヤフォンジャックを搭載しておらず、3.5ミリのイヤフォンで音楽を再生するためには、変換アダプターをMicro USB端子に装着する必要がある。
「amadana brown」は家電ブランド「amadana」とのコラボモデルとなり、スペシャルパッケージが用意されている。通常カラーのプレミアムローズとシャンパンゴールドには付属しない、amadanaのロゴが刻印された天然皮革のレザーケースが同梱される。
また、amadanaの世界観にマッチする音楽をジャンルやシーンに合わせてストリーミング再生できる独自の音楽視聴アプリ「Delivery DJ」を利用可能。本アプリには「Scene Mode(シーンモード)」「Genre Mode(ジャンルモード)」の2種類の視聴モードが用意されている。シーンモードでは1日を5つの時間帯に分け、それぞれの時間帯に最適な音楽をさまざまなジャンルからセレクトして再生する。もう一方のジャンルモードでは、「ROCK POPS」「DANCE」「HIPHOP」「R&B」「WORLD」「LOUNGE CHILL」「What's hot」」の6つのジャンルで音楽を再生できる。洗練された音楽を気軽に楽しめるので、デスクワークをする際のBGMなどに最適だ。
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