タブレットのメリットとしてバッテリーがよく持つことが挙げられる。公表されている数値だと、Optimus Padは待機時間が最大約900時間。37日間以上、放っておいてもバッテリーが持つことになる。もちろん頻繁に利用していればバッテリーもだいぶ減るが、1日充電し忘れるくらいなら気にしなくてもよさそうだ。また、REGZA Tabletは背面のカバーを外せるので、ユーザーがバッテリーを交換できる。REGZA Tablet向けの「バッテリパック61AD」は東芝ダイレクトPC価格で1万1340円と高めだが、出張や旅行用などに持っておくと便利だろう。
通信方式ではテザリングができるOptimus Padが有利か。バッテリーの容量も大きく、ルーター代わりにしても安心だ。Optimus Padでルーターと同じ「定額データプラン スタンダード2 バリュー」+「定額データスタンダード割2」に加入すれば(他の定額データプランでもよいが月々サポート適用はこのプランのみ)、テザリングを使っても上限は月5985円で済む。
メモリカードスロットの有無と内蔵メモリも気になるところ。内蔵メモリのみ備えるのがOptimus Pad。32Gバイトとはいえ、今後長く使うことを考えると不安だ。XOOMは当初はmicroSDに対応していなかったが、アップデートにより現在は対応している。ICONIA TABもmicroSDに対応。
REGZA TabletはmicroSDではなく、SDカードスロット(eMMC)に対応。これは地味に便利。まずSDカードの方が大容量で安い場合が多い。SDHCカードでも32GBが3000円台だ。デジカメなどでこれまで使っていたSDカードもそのまま使える。ただし、スマートフォンやケータイのmicroSDを使う場合はアダプターが必要となる。
iPad 2にはメモリカードスロットはないが、64GB版があるので、容量が気になる人はそちらを選ぼう。もともとiTunesと連携できるほか、最大5Gバイトのオンラインストレージを利用できる「iCloud」が秋に始まれば、なおさら容量は気にしなくていいかもしれない。
さらにICONIA TABとREGZA TabletにはUSB 2.0のポートがあり、USBメモリを挿して使えるので、さらに利便性が高くなる。USBメモリ内のデータをタブレットで見られるほか、ファイラーアプリがあれば(REGZA Tabletには「File Manager」があり、「アストロファイルマネージャ」も使えた)、端末内の写真などのデータをUSBメモリに移すことも簡単にできる。
PCに接続する場合、iPad 2は独自のDockコネクタを使う。汎用的ではないが、iPhoneやiPod touchのように、他にApple製品があると流用したり、同じ周辺機器を使えたりできるのがメリットだ。
Optimus Pad、XOOM、ICONIA TABはスマートフォンと同じMicro USB端子を採用している。最近のAndroidスマートフォンは大体同じケーブルが使えるので、これも少し便利かもしれない。ただしREGZA TabletのみMini USB端子となる。Mini USB端子はスマートフォンでは少ないが、PC周辺機器で採用されているケースは多い。実は今回REGZA TabletとPCを接続したケーブルも、オリンパスのICレコーダーDS700に付属していたものだ。
AndroidのタブレットはあまりPCに接続しなくても十分使える。充電は各機種付属のACアダプターで可能だ。
このほか、AndroidではHDMI端子も備えているモデルもある。テレビに動画を出力するならオススメだが、規格が各製品で違うことに注意。REGZA Tabletは通常のHDMIケーブルをそのまま挿せる。イヤフォン端子は今回の5機種すべてにある。REGZA Tabletにあるドッキングポートは別売のクレードル(1万500円ほど。HDMI出力端子、USB2.0ポート×2などがある)用だ。
Optimus Pad L-06C | MOTOROLA XOOM Wi-Fi TB11M | ICONIA TAB A500 | REGZA Tablet AT300 | iPad 2(3Gモデル/16Gバイト) | |
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連続駆動時間 | 連続音楽再生最大約80時間/約900時間(待受時) | 連続動画再生最大約8.5時間/約480時間(待受時) | 連続動画再生最大約8時間/約400時間(待機時) | 連続動画再生最大約7時間 | 連続動画再生最大約10時間(Wi-Fi)/約9時間(3G) |
バッテリー交換 | × | × | × | ○ | × |
通信規格(3G) | 下り7.2Mbps/上り5.7Mbps | なし | なし | なし | 下り7.2Mbps/上り1.4Mbps |
テザリング | ○ | × | × | × | × |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n |
Bluetooth | 3.0 | 2.1+EDR | 2.1+EDR | 2.1+EDR | 2.1+EDR |
メモリーカードスロット | なし | microSD(SDHC/32Gバイト)×1 | microSD(SDHC/32Gバイト)×1 | SD(SDXC/eMMC)カードスロット×1 | なし(※1) |
内蔵メモリ | 32Gバイト | 32Gバイト | 16Gバイト | 16Gバイト | 16Gバイト(他に32/64Gバイト) |
メモリ(RAM) | 1Gバイト | 1Gバイト | 1Gバイト | 1Gバイト | 512Mバイト |
小型USB端子 | Micro USB×1 | Micro USB×1 | Micro USB×1 | Mini USB Bタイプ×1 | なし |
USB端子 | なし | なし | 1 | 1 | なし(※1) |
HDMI端子 | 出力(タイプC)×1 | 出力(micro)×1 | 出力(micro)×1 | 出力×1 | なし(※2) |
充電端子 | ACアダプター | ACアダプター | ACアダプター | ACアダプター | 30ピンDockコネクタ |
イヤフォン端子 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
その他端子 | なし | なし | なし | ドッキングポート(ポート拡張クレードル用) | なし |
※1:別売りの「Apple iPad Camera Connection Kit」を利用すれば、SDカードから、またはUSB接続により、デジカメの写真と動画を取り込める。※2:別売りの「Apple Digital AVアダプタ」を利用すれば、対応機器とのHDMI接続が可能。 |
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