「MEDIAS WP N-06C」は有効約510万画素CMOSカメラを搭載している。本機は約0.8秒の“瞬撮起動”と、約0.9秒の“瞬撮撮影”が可能な「瞬撮カメラ」に対応しているのがポイントだ。「クイックショット」と呼ばれる撮影モードが用意されており、このモードに設定すると次から次へと素早く写真を撮影できる。
実際に試用してみると確かに速い。小気味よく写真が保存され、次の写真を撮影できる。ふと思い立ったときにスナップ写真を撮影するのに最適だ。なお、「クイックショット」ではなく、通常モードの撮影でも動きも非常に軽快だった。画素数が他のモデルにやや劣るのが残念ではあるが、カメラの動作に関しては文句の付け所がない。
色鉛筆を撮影して発色の良し悪しをチェックしてみたところ、肉眼で見た色に近いナチュラルな印象に。ただし、高コントラストで派手な発色が特徴の海外メーカー製のフラッグシップモデルなどと比較すると、やや地味な印象だ。
このほか、HDサイズ(1280×720ピクセル)の動画撮影や、最大ISO12800の高感度撮影、連写機能、最大5人までの顔検出AF、手ブレ補正(静止画は6軸手ブレ補正、動画は2軸手ブレ補正に対応)など、標準的な機能を漏れなく備えている。
N-06Cのバッテリー容量は1230mAhで、今夏に発売されるモデルの中では比較的小さい。連続待受時間は約340時間、連続通話時間は約250分で、こちらも1500mAh以上の大容量バッテリーを備えたモデルと比較すると短くなっている。試用時はバッテリー切れになることはなかったが、最低でも1日1回は充電する必要があると感じた。
なお、設定内にはバッテリー消費を抑えるための「ecoモード」が備えられている。「ecoモード設定」画面ではecoモードのオン/オフを切り替えられる。「ecoモードオプション設定」では、画面の明るさ、バックライト消灯など、ecoモードをオンにした際に省エネ設定を適用する機能を選択できる。「オート設定」では、ecoモードをオートにした際、ecoモードに切り替わるバッテリー残量の設定を行える。バッテリーの減りが早いと感じたら、ぜひ活用したい機能だ。
N-06Cはドコモが今夏モデルで解禁したテザリングにも対応。利用するには「Wi-Fiアクセスポイント」を起動する必要がある。設定はいたって簡単。「設定」から「無線とネットワーク」をタップしたあとに、次画面で「Wi-Fiアクセスポイント」を選択し、「Wi-Fiアクセスポイント」をオンにするだけでOKだ。オンになるとステータスバーにアイコンが表示される。
ネットワーク名を変更したり、セキュリティの方式を選択したりする際は「Wi-Fiアクセスポイントの設定」をタップする。「その他の設定」では通信チャネルを設定できる。なお、テザリングの利用には「spモード」の契約が必須で、テザリングを利用するとパケット通信料の上限額は1万395円になるので注意しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.