NTTドコモが9月8日に発表した富士通製のXi対応タブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」。10.1インチのタッチパネルやAndroid 3.2の搭載、対応エリアであれば、LTEによる下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbps(一部の室内エリアは下り最大75Mbps/上り最大25Mbps)の高速通信が利用できる点など、同時に発表された「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」との共通点も多い。
一方で、防水やワンセグへ、DTCP-IPへの対応など、日本ならではのホームユースを意識した点がほかのAndroidタブレットと異なる特徴だ。まずはその外観デザインなどをチェックしてみよう。
F-01Dのサイズは約262(幅)×181(高さ)×11.3(厚さ)ミリで、重さは約597グラム。寸法ではSC-01Dの各辺から2.7〜6ミリほど大きく、重さも32グラム重い。SC-01Dとは防水性の有無があるため単純に比較できないが、10.1インチクラスのタブレットであれば数ミリの違いはあまり気にならない。またボディは防水性をイメージさせる“プラスチック感”が高い仕上げだが、安っぽさは感じない。金属的な質感でエッジが立った鋭さのあるF-01Dと比べると、キッチンやお風呂などの水まわりを含め、日常のさまざまな場所で気負いなく使える印象だ。
防水性能を持つF-01Dだが、発表会場では実際に水をかけたり沈めたりするデモは行われなかった。お風呂やキッチンで使えるとはいえ、防水性は“真水”に対して発揮するもの。石けんや洗剤、油などでは条件が変わってしまう。石けんや洗剤、入浴剤などがかかった場合は、すぐに洗い流したほうがいいという。また、衝撃に強いわけではないので、濡れた手でつかうときは落下させないよう気を付けたい。
ボディカラーはEternal Whiteのみ。しかしタッチパネル側は黒1色のため、ホワイトボディとはあまり思えない。実際のところボディは、白と黒のツートンカラーと言えるだろう。ディスプレイ周囲の額縁部分はメッシュ状になっていて、ステレオスピーカーがうまく隠れている。
ボディには物理的なキーやボタンが少なく、電源キーとボリュームキーが背面にあるのみ。基本的な操作系が背面に集中していることので、慣れるまでちょっと時間がかかるかもしれない。なおホームキーやメニューキーは、Honeycomb系のAndroid 3.2を搭載するため、タッチパネル上のソフトキーになっている。
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