ドコモのSamsung電子製スマートフォン「GALAXY S II SC-02C」に搭載されているバッテリーは1650mAhで、前モデル「GALAXY S SC-02B」の1500mAhより150mAh増えている。ただし、CPUクロックが上がったことと、デュアルコアCPU搭載による高速化が、バッテリーの持ちに対してどこまで影響しているのかも気になるところだ。
SC-02Cの購入から2カ月が過ぎ、使い方も落ち着いてきた。購入当初はとにかくいじり倒していたせいもあり、バッテリーの持ちが悪いと感じることもあったが、最近ではバッテリーに関して特に気になることはなくなった。
GALAXY S IIの主な用途は筆者の場合、Opera MobileによるWebブラウジング、Gmailの送受信、Twitterクライアント「Plume」によるTwitter閲覧、Google Mapによる経路検索・地図の確認で、連続使用するとしても電車の移動時やちょっとした空き時間など数十分程度だ。そのため、満充電から10時間以上は問題なく使用できている。複数のAndroid端末を使っているが、GALAXY S IIのバッテリーの持ちは悪くない。
消費電力が大きいのは、やはりカメラ機能やハイパフォーマンスなゲームアプリ、動画視聴、そして通話だ。これらをいかに抑えられるかが節電のポイントとなってくる。
待機時間の消費電力を抑えることで実使用時間を伸ばす方法は、GALAXY S IIに限らず「無駄な通信はさせない」ところにある。スマートフォンを購入したものの、フィーチャーフォン(従来のケータイ)と比較してバッテリーが持たないと嘆いているユーザーが周りにもいるので、ちょっと一工夫するだけでバッテリーの持ちが改善するということを、この機会にぜひ知ってほしい。
国内でのみ使用するのであれば、最初に行っておきたい設定がある。「設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「ネットワークモード」から表示される画面で「3Gのみ」にチェックを入れよう。これでネットワークモードが3Gに固定され、余計な電波の確認が起きない。
屋外などWi-Fiを使用しない場合は、画面上部の通知領域を下にドラッグして、Wi-FiのアイコンをタップしてWi-Fiをオフにしよう。その隣のBluetoothやGPSも同様に使用しないのであれば、オフにした方がよい。
TwitterなどのSNSクライアントアプリ、メールアプリなどのバックグラウンド更新は定期的に通信している。常に最新情報が気になって15分間隔で更新などを行うと、電波状況によっては思いのほかバッテリーを消費してしまうこともある。ゲームなどのアプリも更新情報などを自動取得するアプリがあり、複数のアプリがひっきりなしに通信しているような状況になると、バッテリーの持ちも悪くなる。自動更新自体をオフにする機能もあるが、それではスマートフォンの利便性を損ねてしまう。必要最小限の自動更新にとどめるように設定すれば、便利に使いつつ節電につながる。
画面の明るさ設定を少し暗めに
「設定」→「画面」→「明るさ」と進み、「自動明るさ調整」のチェックを外し、スライダーを左側に操作して明るさを調整する。
キーバックライトはオフに
ホームキーの周りにある「メニューキー」と「戻るキー」で、使い慣れれば誤操作も少なくなる。そこで、これらのキーのキーバックライトをオフにすることで節電ができる。設定→画面→キーバックライト設定と進み、表示されるダイアログの中から「常にOFF」にチェックを入れる。
操作時のフィードバックを最小限に
「設定」→「サウンド」に進み、画面下の方のフィードバックで分類されている項目をオフにする。オフにすることで、キー入力をする度に確認音やバイブ動作が停止する。ただし、タッチパネルなのでフィードバック感がないと使いにくいと感じる場合は、必要な項目をオンにしよう。節電のためにストレスを感じるようになっては本末転倒だ。
それぞれは微々たる節電設定だが、自分の用とに合った項目だけでも良いので、節電に役立ててほしいと思う。
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