写真で解説する「DIGNO ISW11K」(1/2 ページ)

» 2011年10月12日 21時40分 公開
[青山祐介,ITmedia]

 auの2011年冬モデルとして発表された京セラの「DIGNO ISW11K」(以下、ISW11K)は、+WiMAX対応としてラインアップされたスマートフォン4モデルの中の1つ。京セラは、北米の通信事業者であるSprint Nextel向けに「Kyocera Zio M6000」やスライド式のQWERTYキーを持つ「Kyocera Milano」、デュアルディスプレイの「Kyocera Echo」といったAndroidスマートフォンを供給しているが、国内向けにはISW11Kが初めて発表されたAndroidだ。

photophoto 京セラ製の「DIGNO ISW11K」。カラーバリエーションは左から「グラファイトブラック」「オリーブグリーン」「ブロッサムピンク」の3色

photophoto ブラックはマットな質感でグリーンは透明感のあるキャンディ色、ピンクはメタリック感のある表現となっている

 “DIGNO”という名前は新たに京セラのスマートフォンのシリーズに付けられた名称で、ポルトガル語で「価値がある」という意味を持ち、「お客様にとって価値のある優秀なパートナーのような存在でありたい」という思いが込められている。

 ISW11Kは、KDDIの3Gネットワーク(下り最大9.2Mbps/上り最大5.5MbsのWIN HIGH SPEED)に加えて、KDDIの+WiMAXに対応しており、テザリング機能を使って各種Wi-Fi機器をインターネットに接続させることが可能だ。+WiMAXは、UQコミュニケーションズのUQ WiMAXをauのスマートフォンから利用するための専用サービス。

 WiMAX対応のほかにISW11Kは、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった、国内でニーズの高い機能を搭載した“ガラパゴススマートフォン”として仕上げられている。CPUにはシングルコアのSnapdragon MSM8655 1.4GHzを搭載し、OSはAndroid2.3.5を採用した。

 ディスプレイには約4インチのワイドVGA(480×800ピクセル)の有機EL「ルミナスディスプレー」を採用。有機ELディスプレイは、高コントラスト、高い色再現性、速い応答速度、広い視野角といった特徴を持ち、タッチパネルを見ながら操作するスマートフォンとして快適な操作感を実現している。

 本体は「3レイヤーカラー」というコンセプトでデザインされており、色味と質感が異なる3つのパーツを組み合わせて3層に見せることにより、本体の薄さと見た目の深みを演出。ディスプレイ下部には頻繁に使うメニューキー/ホームキー/戻るキーの各操作を3つのハードキーとして並べる作りとなっている。

photophoto 幅65ミリ、高さ128ミリ、奥行き8.7ミリという本体は、突起の少ないプレーンなフォルム。ブラックアウトした前面の周囲をクローム調のパーツが縁取るデザイン。角をすべて緩やかなアールで落とした背面は、持つ手になじみやすい

photophoto 上端から下端に向かって薄くなっており、スペックにある8.7ミリという厚みは、下端側の最薄部の数値。カメラのある最厚部では11.1ミリとなっている。

photophoto 端末の上面と底面

photophoto メニューキー/ホームキー/戻るキーはタッチパネルではなくクリック感がある物理式のもの(左)。背面は上半分のふくらみの部分にカメラと撮影用ライト、スピーカーなどをまとめている(右)

photophoto 左側面には外部接続端子(Micro USB)を装備。防水キャップは防水パッキン付き(左)。右側面には上からワンセグアンテナ、電源ボタン、音量などの上下キーが並ぶ。3つの色味と質感の異なるパーツを組み合わせていることが分かる(右)

photophoto 前面パネルの上端には通話用スピーカーと通知用LED、インカメラが並ぶ。インカメラは有効画素数約32万画素(左)。ワンセグアンテナは4段ロッド式。すべて引き出すと360度方向を変えることもできる(右)

photo バッテリーは背面全体のカバーを外すことで交換可能。バッテリーは1220mAhで、バッテリースペースの上端にSIMカードとmicroSDカードのスロットを備える

 操作面での特徴は京セラ独自の「すぐ文字」をスマートフォン版として搭載していること。このすぐ文字は、フィーチャーフォンやPHSにも搭載されている京セラオリジナルの機能で、文字を入力してそれをさまざまな文字を扱うアプリや機能で使うことができるというもの。ISW11Kではこれをロック画面から直接起動できるようにし、文字を入力後、連携アプリを選択することで、スムーズな文字入力を可能としている。

photophotophoto ロック画面の左下に「すぐ文字」のアイコンがあり、これをフリックすると起動。文字を入力する画面に移る

 また、文字入力ではiWnn IMEやAndroidキーボードのほか、東芝の枠なし手書き文字認識技術「LaLaStroke」を使った手書き入力が利用可能。漢字、ひらがな、カタカナ、英数字などが混じった複数の文字列を認識することができ、その文字列から予測された変換候補を選択して入力して行くことが可能。前述のすぐ文字と組み合わせると、ロック画面の状態から、思いついたフレーズを手書き入力し、必要なアプリを選んで使うという、直観的な操作手順が特徴となっている。

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