ケータイ各社がフィーチャーフォンのバリエーションを絞っている中、NTTドコモは2011年度秋春モデルで合計8機種のiモードケータイをラインアップ。商品カテゴリーこそ新しい「STYLEシリーズ」に統合されたが、エントリーモデルからミドルクラス、ハイスペックモデルまでまんべんなく取りそろえている。
なかでも富士通製の「F-04D」は、旧SMARTシリーズに分類されるような、スリムでシンプル、男性のビジネスパーソンを意識したモデルだ。一番の特徴は背面パネルにカーボンやチタンを用いた点。CARBON BLACK、TITANIUM SILVER、TITANIUM BROWNという3つのカラーバリエーションのうち、CARBON BLACKには本物のカーボンファイバーが使われている。またTITANIUM SILVERとTITANIUM BROWNの背面には、チタンをコーティングした部材が用いられ、独特の光沢を放っている。ボディ裏面の塗装にはタフシールドと呼ばれる処理が施され、傷が付きにくくなっているという。
厚さ10.9ミリの折りたたみボディは防水仕様(IPX5/8準拠)で、ディスプレイには約3.3インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)液晶を搭載。サブディスプレイとして約0.8インチの1色有機EL(96×39ピクセル)を備えており、日付や時刻、歩数計、受信したメールの件名などを表示できる。
カメラには有効1310万画素の裏面照射式CMOS「Exmor R for Mobile」を採用しており、描画エンジンとして富士通独自のMilbeaut Mobileを搭載。レンズは28ミリ(35ミリ換算)の広角レンズで、広い範囲を撮影できる。HDR合成写真やトイカメラ風写真など、多彩な撮影効果が楽しめるのも特徴だ。動画機能では、フルHDムービーの撮影にも対応している。
ビューワ機能には、撮影画像を日付や場所で整理するマイコレクションや、取った写真を待受画面にスライドショーさせる機能などが用意されている。そのほか、ホワイトボードや名刺を撮影してメモにする実用的な撮影機能や、画像や動画をブログやSNSに簡単に投稿できる機能も備えた。
また、ドコモの共通ユーザーインタフェース(UI)であるdocomo Palette UIにも対応。タッチパネル操作こそできないが、スマートフォンのように待受画面を上下左右に切り替えることで、設定メニューやWebコンテンツにすばやくアクセスできるようになった。また、PC用ブラウザと同等のWebブラウジングが可能というスマートブラウザも備えている。
ドコモのフィーチャーフォンとしては高性能な800MHz駆動のCPU(AG5)を搭載。Wi-Fi機能に対応し無線LANプリントや端末内のデータをワイヤレスでPCと同期できるF-LINKなど、スマートフォン的な機能も充実している。そのほか、電子書籍、プライバシーモード、外部メモリへのパスワード機能、ワンセグ、おサイフケータイに対応している。
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