Xiスマートフォンの待受時間が「未定」の理由ふぉーんなハナシ

» 2011年11月14日 20時23分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 10月18日に発表されたNTTドコモの2011年冬春モデルでは、同社のLTEサービス「Xi」に対応したスマートフォン4機種が登場された。

 Xiに対応する富士通製の「ARROWS X LTE F-05D」、Samsung電子製の「GALAXY S II LTE SC-03D」、LGエレクトロニクス製の「Optimus LTE L-01D」、NECカシオ製の「MEDIAS LTE N-04D」は、それぞれ高速通信と高い処理能力を特徴としている。それだけにバッテリーの持ちも気になるところだが、発表時点では4機種とも連続待受時間が『未定』となっていた。

photo 左から、「ARROWS X LTE F-05D」「GALAXY S II LTE SC-03D」「Optimus LTE L-01D」「MEDIAS LTE N-04D」

 発表から発売まで時間がある場合、詳細なスペックが未定になっていることは珍しくない。4機種のうちMEDIAS LTE N-04Dは2012年2月の発売予定なのでまだ開発中なのだろうが、GALAXY S II LTE SC-03Dは事前予約が始まった時点でも待受時間が未定のまま。連続通話時間も発表時は未定だったが、現在は公表されている。

Xi対応Android端末の連続待受・通話時間
機種名 ARROWS X LTE F-05D GALAXY S II LTE SC-03D Optimus LTE L-01D MEDIAS LTE N-04D ARROWS Tab LTE F-01D GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D
連続待受時間
LTE 未定 未定 未定 未定 約900時間 約930時間
3G 約1600時間 約1100時間
GSM 約1200時間 非対応
連続通話時間
3G 約370分 約350分 約350分 約200分 非対応 非対応
GSM 約410分 約360分 約240分 約210分
2011年11月14日時点

 ドコモ広報部に詳しい話を聞いたところ、「連続待受時間が未定なのは計測データを公表する段階にないため。Xi対応のスマートフォンは今回が初めてであり、発表時点では計測条件などが確定しきれていなかった」とのことだった。GALAXY S II LTEとOptimus LTEは韓国ですでに発売されているが、「測定する項目はキャリアごとに異なるため、海外での仕様とは違ってくる。ベースがグローバルモデルでも、spモードやおサイフケータイへの対応など、ローカライズされているので条件が異なる」(ドコモ広報部)という。

 Xi対応のAndroidデバイスとしては、タブレット機の「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」と「ARROWS Tab LTE F-01D」が発売済みだが、こちらはデータ専用で携帯電話として音声通話はできない。Xi対応スマートフォンでは、LTEとFOMA(3G)を自動で切り替えてデータ通信を行うほか、音声通話の発着信をFOMA回線で行う。こうした仕組みのため、計測条件が複雑になるようだ。

 ではいつ明らかになるかというと、各機種の発売日が決定したタイミングになるという。ちなみにドコモ版GALAXY S II LTEのSC-03Dは11月24日の発売を予定しているので、その数日前には正式な発売発表が行われる。SC-03Dの正式な待受時間は、そのとき判明するわけだ。

 現時点でドコモのWebサイトにある製品情報には、3GとLTE、GSMとそれぞれの連続待受時間の項目が用意されている。Xi対応タブレットのスペックも同じように待受時間が発表されているので、おそらく通信方式ごとの計測時間が公表されるのだろう。

 なお、テザリング時の連続使用時間はドコモからは公表されないとのことだった。Xiスマートフォンでテザリングした際の使い勝手などは、ITmedia +D Mobileで随時リポートしていくので、しばしお待ちいただきたい。

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