一番そそられたのは“テンキー付きAndroid端末”ITmediaスタッフが選ぶ、2011年の“注目ケータイ&トピック”(編集部後藤編)

» 2011年12月31日 19時11分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 これほどバラエティに富んだモバイル端末が出そろった年は、今までなかったのでは――。2011年はそんな1年だったような気がする。

 iOS端末にAndroid端末、Windows PhoneもあればBlackBerryもある。フィーチャーフォンだってラインアップは少なくなったものの新製品が登場しているし、PHSにいたっては、固定電話と見まごうような「イエデンワ」がお目見えした。ネットワークもLTEにWiMAX、3.5G、PHSがあり、データ通信もカード型やスティック型、モバイルWi-Fiルータから選べる――といった具合だ。

 いろいろある中で一番興味をそそられたのが、テンキーを搭載したAndroid端末。6月に登場した「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH(回転2軸の折りたたみ型)」「IS11SH(スライド型)」を皮切りに、「S42HW(ストレート型)」「SH-02D(スライド型)」「IS14SH(スライド型)」「101SH(スライド型)」が登場している。

Photo 左からドコモの「SH-02D」、auの「IS14SH」、ソフトバンクモバイルの「101SH」

 使ってみたいと思う理由は2つある。1つはフリック入力が苦手だからだ。iPhoneを使い始めて以来、フリック操作にも慣れてはきたものの、急いでいるときにスムーズに入力できなくて(入力が下手なせいです)イライラすることがある。テンキー付きの端末なら、イラっとしたときにすぐ切り替えて使える。さらにスライド端末なら、普段は全面パネルの端末として使い、必要なときだけテンキーを出せばいいので便利そうだ。

 もう1つは、物理キーのほうが誤操作が少ないところ。例えば全面タッチパネルの端末は、アドレス帳のスクロール時などに、ちょっとタッチしてしまっただけで電話がかかってしまうことがある(落ち着いて操作しないせいです)。使い始めの頃は、こうした誤操作をおそれてドキドキしていたが、テンキーならクリック感がしっかりあるので安心だ。

 興味を持ちながらも買わなかったのは、デュアルコアCPUモデルを待っていたから。しかし、冬モデルでは出てこなかったのが残念だ。

 2012年はフィーチャーフォン向けサービスのAndroid対応が進み、乗り換えユーザーが増えると予想される。そうなってくると、テンキー付きAndroid端末のニーズも高まりそうだ。来年には、ハードもソフトも“フィーチャーフォンとAndroidのいいとこどり”みたいな端末が出てくるかもしれない――なんて思うとワクワクしてくる。

2011年、お世話になったAndroidアプリ

 というわけで2011年は、“テンキーAndroid端末”ではなく、全面タッチパネルの「INFOBAR A1」(チョコミント)を使っていた。スマートフォンの醍醐味は、アプリを追加して自分好みの端末にカスタマイズできるところ。Androidもアプリ探しが楽しくて、いろいろなアプリをダウンロードしまくった。

 そこでこの1年、便利だと思ったアプリや楽しかったアプリをご紹介してみたい。

  • 発信確認 Call Confirm

 iPhoneやAndroid端末を使っていて「こわいな」と思ったのが、うっかり画面をタップすると電話がかかってしまうところだ。アドレス帳をスクロールしているときに、誤ってタップしてしまうと、もう電話がかかってしまう。用もないのに電話をかけてしまい、慌てて謝ったのも一度や二度ではない。

 「発信確認 Call Confirm」は、通話発信の前に「本当にこの番号にかけますか」というワンクッションを挟んでくれるアプリ。これを入れてからは、おびえながら操作することもなくなり、余裕を持ってスマートフォンを使えるようになった。

Photo 本当に発信するかどうか尋ねてくれるのがありがたい

photo 発信確認 Call Confirm

  • SwipePad

 カレンダーを見ながらメールを書いたり、Webサイトを見ながらメモを取ったり……といったように、アプリを起動しているときに別のアプリを見たいと思ったときに便利なのがこのアプリ

 画面の右上から斜め下にスワイプすると、4×3コマのランチャーが表示され、よく使うアプリにすぐアクセスできる。任意の相手の電話番号やメールも設定できるので、よく連絡をとる家族や友達を登録しておくと便利だ。

Photo よく使う機能をすぐ呼び出せる

photo SwipePad

  • PhotoFunia

 撮った写真をさまざまな風景の中に合成するアプリ。ポスターや絵画、壁画、本の1ページ、カップ、硬貨など、250超の素材と合成できる。写真の顔の部分を天使やゾンビ、スフィンクス、モナリザなどに合成できるのもユニークだ。

Photo Androidメーカーで作成したアバターを合成してみた(画面=左)。太った自分をイメージできる恐ろしい機能も(画面=右)

photo PhotoFunia

  • TED Air

 世界の著名人の講演をアーカイブした無料アプリ。ボランティアの方々が字幕をつけてくれている映像も多く、ITからアート、医学、文学など、さまざまな分野の著名人の講演を日本語字幕入りで楽しめる。

 映画「スーパー8」のJ・J・エイブラムス監督や、「アバター」のジェームズ・キャメロン監督といった著名人の講演もあり、これはこれで面白いのだが、知らなかった人の講演が面白いというケースも多々ある。発見の楽しさもあるアプリだ。

Photo 映画や音楽など、身近な分野の講演も多い。1本の長さが10分以内のものも多いので、通勤時などのすきま時間にも視聴可能だ

photo TED Air

  • Paper Camera

 カメラ越しの風景をコミック風に加工して撮影できるのがこのアプリ。リアルタイムで効果を確認でき、異世界を覗いているような気分になれる。

Photo 見慣れた机の上も、このカメラを通してみると異なる雰囲気に

photo Paper Camera

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