イー・アクセスは、2011年3月期の第3四半期決算においてイー・モバイル回線の契約者数を明らかにした。2011年12月末現在の契約者数は380万件で、10〜12月の3カ月間で22万1000契約の純増。年度末までに400万契約の獲得を見込んでいる。
同社は2011年11月末までの月次データを最後に、契約者数は四半期決算ごとに開示する方針をとっている。11月末の契約者数は370万7000件で、12月は9万3000件の純増。MNPの利用実績は非公開だが、ほか3社の利用実績から転入と転出の差し引きは0件とみられる。
イー・モバイルはモバイルWi-Fiルーターの「Pocket WiFi」を中心に契約数を伸ばし、特に2011年7月に発売した下り最大速度42Mbpsの「GP02」が好調。販売施策もモバイルブロードバンド回線を対象に展開しており、MNVO向けの卸売り回線数も伸びた。
イー・アクセス代表取締役社長のエリック・ガン氏は「本年度上半期は音声通話にフォーカスした一時的なキャンペーンを行ったが、下半期はモバイルブロードバンドに特化したマーケティング施策を行っている。第3四半期(7〜9月)の純増数は24万件で今回よりも多いが、うち20%は音声定額のキャンペーンによるもの。モバイルブロードバンドの比率で見れば、今期のほうが実数は多い」と補足した。
同社は2012年3月に75MbpsのLTEサービスを開始予定で、現行のHSPA/HSPA+と組み合わせてモバイルブロードバンドを強化。プラチナバンドと呼ばれる900MHz帯の確保を前提に、カバーエリアの拡大も計画している。またLTEスマートフォンの発売もアナウンスされた。
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