Sony Mobile、「Xperia P」「Xperia U」で新世代Xperia拡充Mobile World Congress 2012

» 2012年02月27日 14時22分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 英Sony Mobile Communicationsは現地時間の2月26日、スペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2012」(以下MWC)前夜のプレス発表会を開催した。ここで同社は最新世代のXperiaスマートフォン「Xperia P」と「Xperia U」を発表。

 ソニーがEricssonからのSony Ericssonの50%の株式を取得し、新生Sony Mobileとしてスタートして10日目、今回のMWCは、Sony Mobileとして初の参加となる。同社はSony Ericsson時代から毎年、MWCの前日に最新端末を披露してきたが、Sony Mobileとなった今年も伝統を守った形となる。

PhotoPhoto 「Xperia U」は初のWhiteMagic画面技術を搭載したスマートフォン。やや小柄の「Xperia P」は、端末下部のキャップが交換できる。キャップは全4色を用意する

「Xperia P」「Xperia U」は2012年第2四半期に発売予定

Photo Xperia NXTシリーズのフラッグシップとなる「Xperia S」。1月のCESで初登場した。

 Xperia PとXperia Uは、初めてソニーブランドを冠した次世代スマートフォンラインアップ「Xperia NXT」の下で展開する。ソニーは1月の「2012 International CES」でXperia NXTを発表、1台目となるフラッグシップ端末「Xperia S」を披露している。今回発表した2機種は「Xperia S」を拡充するものとなり、ラインアップを広げ、より幅広い層へのリーチを図る。Sony Mobileは同日、Xperia Sがフルローンチとなり、開催地スペインで今週にも発売されることを合わせて報告した。

 Xperia PはOSに「Android 2.3」を採用(2012年第2四半期に「Android 4.0」にアップグレード可)、1GHzのデュアルコアプロセッサを搭載する。ディスプレイサイズは約4インチで、2Dと3Dのパノラマ撮影、HD動画撮影可能な8Mピクセルカメラ、16Gバイトのストレージも持つ。無線は3G/HSPA、GSM/EDGEに対応する。

 画像処理エンジンとしてソニーの「BRAVIA Engine」を搭載、WhiteMagicディスプレイ技術を初めて導入した。WhiteMagicは、直射日光下など明るい場所での画面の視認性を改善するソニーの技術で、画面の明るさを自動調節することで省電力効果も得られるという。

 専用のドック「SmartDock」(別売)を利用してPCやTVに接続し、端末内のコンテンツを大画面で楽しんだり、キーボードとマウスを使って操作するといったこともできるという。また、NFCをサポート、NFCタグ「Xperia SmartTags」を設定しておくことで、タッチしてアプリを起動することなどもできる。

 ベースの色はシルバー、黒、赤の2色で、サイズは122×59.5×10.5ミリ、重さは約120グラム。

 Xperia Uは“S”や“P”と比べて小型で、スペックもやや低め。ディスプレイは約3.5インチ、1GHzのデュアルコアプロセッサを搭載し、カメラは5Mピクセル。OSはAndroid 2.3で、Android 4.0へのアップグレードが可能。サイズは112×54×2ミリ、重さは約110グラム。ベースカラーは黒と白の2色で、下部のキャップの着せ替えも可能。3G/HSPA、GSM/EDGEをサポートする。

 Xperia PとXperia Uは、どちらもXperia Sと同じように、画面下部に「Back」「ホーム」「メニュー」の3キーを持つ透明のバーが入っているのが特徴。特にXperia Uは、画面に表示する写真や音楽に合わせて透明バー部分のイルミネーションが変わるという仕掛けも用意している。両端末とも、「Vaio」や「PlayStation Vita」などのソニー製品と同様、音楽や動画のストリーミングができるソニーのエンターテインメントサービス「Sony Entertainment Network(SEN)」にアクセスできるようになっており、ソニーの統合戦略を反映している。

 Xperia PそしてXperia Uは、2012年第2四半期に発売予定だ。

Photo プレスイベント会場ではPC、タブレット、ゲームも合わせて展示。Sony EricssonがSony Mobileとなり、ソニーの完全子会社となったことを印象付けた

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