NOTTVから基本性能まで――バランスに優れた「AQUOS PHONE SH-06D」の実力を徹底検証(1/2 ページ)

4月1日に開局した「NOTTV(ノッティーヴィー)」を楽しめる初のスマートフォンである「AQUOS PHONE SH-06D」。NOTTVはどのように視聴するのか。スマートフォンとしての性能はどうか。主な見どころをチェックした。

» 2012年04月05日 09時30分 公開
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 4月1日に始まったスマートフォン向けV-Highマルチメディア放送「モバキャス」。これに対応する最初の端末として登場したシャープの「AQUOS PHONE SH-06D」は、同日に開局した放送局「NOTTV」の番組やコンテンツを楽しめるのが最大の特徴だ。

 一方で、SH-06Dは今望まれる機能をほぼすべて備えているスマートフォンでもあり、モバキャス以外の部分でも非常に魅力的な端末だ。4.5インチの高精細なHD(720×1280ピクセル)液晶を備え、番組だけでなくWebサイトの小さな文字まで鮮明に表示する。CPUは1.2GHzのデュアルコア(OMAP4460)を採用しており、画面をスクロールしたりアプリを起動したりといった日常的な操作にもストレスを感じない。ケータイからの乗り換えも安心のワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイに対応するほか、防水・防塵性能も備えているので、より幅広いシーンで活躍する。

 モバキャス対応をはじめとするトレンド機能やサービスを満載し、“全部入り”を求める人はもちろん、ケータイ由来の機能をしっかりと引き継いでいるので、初めてスマートフォンを使う人にとっても注目の1台だ。NOTTVアプリからスマートフォンの基本機能まで、SH-06Dの使い勝手を確認してみよう。

photophoto シャープ製の「AQUOS PHONE SH-06D」。ボディカラーはMagenta Red、White、Blue Blackの3色
photophoto スマートフォンでは最高クラスのHD液晶を搭載しており、画像や文字を鮮明に表示できる(写真=左)。SH-06Dのボディサイズは約66(幅)×128(高さ)×11.8(厚さ※最厚部約12.2)ミリ。片手でも持ちやすいサイズだ(写真=右)
photophoto ディスプレイ下にはMENU/ホーム/戻るキーを備えている(写真=左)。約800万画素カメラを搭載(写真=右)

NOTTVにはどんな番組やコンテンツがある?

 まずは最大の特徴であるNOTTVからみていこう。地上アナログ放送を停止したことで空いた周波数帯域207.5〜222MHzを利用し、携帯端末向けに番組や電子書籍などのデジタルコンテンツを配信するV-Highマルチメディア放送が「モバキャス」で、4月1日に開局する放送局が「NOTTV」だ。

 NOTTVは、一般のテレビ同様に、現在放送されている番組を視聴する「リアルタイム視聴」と、端末に一時保存したコンテンツを、視聴者が好きなときに見られる「シフトタイム視聴」の2つのスタイルで楽しめる。リアルタイム型の放送には3つのチャンネルがあり、ドラマやアニメはもちろん、7時間の生情報番組やサッカーや野球などのライブ中継、24時間流れるニュースも放送される。1チャンネルと2チャンネルはスポーツや音楽、バラエティ、ドラマといった幅広いジャンルを網羅し、BS・CS向けの番組なども放送される総合チャンネルだ。3チャンネルはニュース専門で、4月から10月は「TBSニュースバード」、11月から3月までは「日テレNEWS24」が24時間放送される。

 番組はSNSと連動するので視聴者同士で楽しさや興奮を共有でき、ネットを介して番組に参加することもできる。また災害時には、一時避難場所の地図や災害対策施設などの情報を放送する見通し。モバキャスは、パケット通信とは異なり放送波を受信して視聴するので、災害時に通信回線が混雑しても影響を受けないのが利点。いざというときに役立つ情報を確実に放送してくれるので心強い。

 蓄積型放送では、番組内では伝えきれない話題や何度も確認したい情報が配信される。受け取ったコンテンツは、利用期間中なら何度でも視聴可能(一部コンテンツには視聴回数制限がある)。また、映像以外に、本や雑誌などの電子書籍やゲーム、アプリ、音楽などのデジタルコンテンツも配信される。

photo NOTTVの視聴には登録が必要

 NOTTVを利用するには会員登録が必要で、月額サービス利用料は420円(税込)。初回申し込みから30日間はお試し無料だが、ユーザーの申し出がない限り契約は自動的に更新され、有料に切り替わるので注意したい。また、大半は月額料金だけで視聴できるが、プレミアム番組やデジタルコンテンツは別途料金が発生することもある。支払いは携帯電話料金とあわせて払う「ドコモケータイ払い」か、「クレジットカード払い」から選べる。なお、NOTTVの登録情報はSIMにひも付けられているので、ワンセグのようにSIMカードを抜いた状態ではNOTTVを視聴できないので注意したい。


観たい番組を手軽に探せる――NOTTVアプリを活用

photo NOTTVアプリやウィジェットから起動する

 NOTTVは、プリインストールされている「NOTTV」アプリか、ウィジェットをタップすると起動する。ウィジェットには番組情報が常時表示されるので、こちらを活用するのもいいだろう。最初に表示されるNOTTVの「ホーム画面」には、全番組がジャンル別に表示される「すべて」と、今、放送中の番組と受信済みの蓄積型コンテンツが表示される「すぐ見る」のボタンがあり、見たい番組はここから探すのが基本だ。視聴中には番組画面を左右にフリックすると選局できる。番組は、縦表示では上半分に番組の映像、下半分に関連情報を表示し、横表示にすると番組映像の全画面表示になる。画面右上の「番組表」から、各チャンネルの当日以降の番組表を確認できる。番組のキーワード検索もできるので、好きなタレントやスポーツなど興味のあるジャンルの関連番組を調べられて便利だ。

photophotophotophoto NOTTVアプリを起動すると、まずこの画面が現れる(写真=左端)。「すべて」を選ぶとコンテンツのジャンル(写真=左中)、「すぐ見る」を選ぶとオンエア中の番組と視聴可能なコンテンツの一覧が現れる(写真=右中)。番組の関連情報が下半分に表示される。この情報も放送波から取得している(写真=右端)
photophotophotophoto 画面右上の「番組表」から番組表や、各番組の詳細を見られる。番組の詳細から視聴予約も可能だ。ラテ欄式と一覧式に切り替えられる
photophotophoto 番組のキーワード検索もできる

 番組を視聴しながらTwitterやFacebookのタイムラインを表示できるのもNOTTVならでは。サッカーや野球の試合が盛り上がってきて、ついTwitterにつぶやいたという人は多いだろう。番組の感想をTwitterですぐに語り合えるので、これまでのテレビとは違った楽しみを味わえるはずだ。

photophotophoto 映像右下の矢印アイコンをタップすると、下にフキダシとインフォメーション(i)アイコンが現れる(写真=左)。フキダシをタップするとTwitterやFacebookのタイムラインが画面下部に表示される(写真=中)。インフォメーションアイコンをタップすると、視聴中の番組情報が表示される。タイムラインやインフォメーションは横画面でも見られる(写真=右)

 画質はワンセグの約10倍とうたわれているが、これは解像度が約5倍(NOTTVは720×480ピクセル、ワンセグは320×240または320×180ピクセル)、フレームレートが2倍(NOTTVは30fps、ワンセグが15fps)高いことから導き出された数字だ。確かにNOTTVの映像はくっきりと鮮明で、例えば動きの速いサッカーの映像でも追従性がよく滑らか。画面上の文字もしっかり読める。なお、NOTTVのリアルタイム放送は、現時点では録画できない。見逃したくない番組は、番組表から視聴予約しておくことをお勧めする。

photo ホーム画面を表示しているSH-06Dを卓上ホルダに乗せると「チャージングメニュー」が起動する

 SH-06Dはモバキャスとワンセグの放送波を受信するアンテナを備えた卓上ホルダを同梱しており、SH-06Dをセットすると番組を視聴しやすくなる。もちろん充電台としても使えるので、充電のたびにケーブルを抜き差ししなくてよいので便利だ。卓上ホルダにSH-06Dをセットすると「チャージングメニュー」が起動し、「NOTTV」「YouTube™」「ワンセグ」「ピクチャー」「ブラウザ」の5項目が表示される。NOTTVをはじめとする映像コンテンツを手軽に利用できるのが嬉しい。同梱のアンテナ付きイヤフォン変換ケーブルもモバキャスのアンテナとして機能するので、外出先で活用したい。

photophotophoto ACアダプターを接続した卓上ホルダにSH-06Dをセットすると、より強くモバキャスの放送波を受信できる(写真=左)。卓上ホルダの充電端子には、従来のFOMAのものが使われている(写真=中)。同梱のアンテナ付きイヤフォン変換ケーブル。イヤフォンは好きなものを使える(写真=右)
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年4月25日