ソフトバンクのシャープ製端末「AQUOS PHONE 104SH」には、ソフトバンクが提供するアプリのほか、Android標準やシャープ独自のアプリが多数プリインストールされている。初期状態でメインメニューに表示されるアプリの数は総計56本だ。
シャープ独自のアプリとしては、QRコードなどを読み取れる「読み取りカメラ」やビュワーアプリ「ピクチャー」、テレビをはじめとするデジタル機器とデータを共有するための設定ができる「SmartFamilink」などをそろえる。また「歩数計」「辞書」といった実用系のアプリも採用する。最近のAndroid端末はキャリアやメーカーの独自アプリを大量にプリインしており、やや煩わしいが、104SHには必要最小限のものがそろっている印象だ。
Android 4.0では「Gmail」や「ギャラリー」をはじめとする標準搭載アプリの仕様が刷新された。UIのデザインなども見直されたが、最も大きな変化と言えるのが操作を行う際のファーストアクションだ。従来はメニューボタンを押してからさまざまな操作をする仕様だったが、4.0では画面上部や下部のボタンに配置されたメニューから直接操作できる。操作の工程が1つ減ることで、操作の仕方がより直感的に分かりやすくなった。
「Gmail」は受信トレイ画面の下部に「新規作成」「検索」「すべてのラベルを表示」「更新」の4つのボタンを配置。また、画面上部をタップすると「スター付き」「下書き」「送信済みメール」などのメニューを表示できる。メールを個別に表示した画面では下部に「アーカイブ」「削除」「ラベルを変更」「未読にする」の4つを配置する。
ギャラリーは表示が大幅に刷新され、旧来の複数枚のサムネイル画像が重なる表示から、タイル状の表示になった。また、画面上部に「アルバム」「ロケーション」「時間」「人物」「タグ」で写真を振り分けるメニューを配置。手軽に写真を並び替えられる。
YouTubeはトップ画面に「ホーム」「ランキング」「アカウント」のタブが追加された。左右にフリックするか、タブをタップすることでメニューを切り替えられる。ランキングでは「すべて」「ライブ」「エンターテイメント」などのカテゴリーの人気ランキングを参照可能。アカウントではアップロードした動画やお気に入り、再生リスト、登録チャンネルを参照できる。これらのメニューには、従来の仕様ではメニューボタンを押してからアクセスする必要があったが、よりスマートに表示できるようになった。
「アクションバー」とは、頻繁に使用する機能を画面上部や下部に配置されたボタンから操作できる機能だ。タブレット向けのAndroid 3.0から導入され、スマートフォンとタブレット向けにUIを統合したAndroid 4.0にも継承された。
104SHでは「電話帳」や「S!メール」などの起動中にアクションバーが表示される。例えば電話帳の場合、トップ画面では右上に新規の連絡先を登録できる「新規」と表示を切り替えられる「切替」の2つのボタンが配置され、スムーズにこれらの機能を操作できる。また、個別の連絡先を表示した画面にて、登録情報を再編集できる「編集」と、連絡先情報をメールやBluetoothで送信できる「送信」ボタンが配置されている。細かな改善点ではあるが、より円滑に操作できる。
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