NTTドコモから「Xperia NX SO-02D」「Xperia acro HD SO-03D」が発売されてまだ間もない中、早くも新型のXperiaが登場。「Xperia GX SO-04D」はかねてから要望の高かったLTEをサポートし、下り最大75Mbpsの高速通信サービス「Xi」を利用できる。さらに「Xperia arc SO-01C」で好評だった弧を描くアーク形状も復活させ、軽くて持ちやすいボディも目指した。さっそく外観の特徴をチェックしていこう。
ディスプレイがXperia NXの約4.3インチから約4.6インチへと大きくなったことから、サイズもXperia NXの約64(幅)×128(高さ)×10.6(厚さ)から約69(幅)×131(高さ)×10.5(厚さ)へと全体的に増しているが、GXの方がわずかに薄く、最薄部は約8.6ミリに抑えた。特筆すべきは、LTEやFeliCaに対応しながら重さがNXの約144グラムより17グラム軽い約127グラムに減っており、アーク形状のボディと相まって非常に持ちやすい。また側面にはあえて角を付けて“六角形”を形成している。手にするとこの角に指先が掛かるので、滑り止めの効果もある。NXは四隅が角ばっていて手に当たるのが少し気になるが、GXではarcと同様に角が削がれており、手にやさしい。幅69ミリは太い部類に入るだろうが、裏の側面が丸みを帯びているので、片手でも違和感なく持てると感じた。彫刻のようなたたずまいでヒンヤリした印象を受けるNXに対し、GXの外観からは温かみが感じられる。NXとGXのWhiteを比べてみたが、色味や質感はやや異なる。どちらもマットなボディだが、NXはツルツル、GXは(どちらかというと)ザラザラしている。なお、注目を集めたNXの透明素材「Floating Prism」は、GXには搭載されていない。
外観でもう1つ気になるのがブランドロゴ。Xperia GXは旧ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズからソニーモバイルコミュニケーションズとなってから発表されたモデルなので「Sony Ericsson」ロゴはなくなり、「SONY」ロゴが配されている。このSONYロゴはディスプレイのオン/オフ時に点灯する。また従来のドコモ向けXperiaではディスプレイ上に「Sony Ericsson」、下に「XPERIA」ロゴを入れ、「docomo」ロゴは裏面に入れるスタイルを貫いてきたが、GXではついに(?)表面(ディスプレイの上)にdocomo、そしてXiロゴが入っている。一方、ソニー・エリクソンの円形ロゴは裏面に継承されている。このロゴはアイキャッチにもなるので、個人的には今後も継続して入れてほしいと思う。
OSにAndroid 4.0を採用したことに伴い、これまでディスプレイ下に搭載していた物理キーはXperia GXでは搭載されていない。戻る/ホーム/マルチタスクキー代わりに使えるアイコンを画面下部に設けたAndroid 4.0標準の仕様となっている。ソニーモバイルによると、今後のXperiaシリーズに物理キーを搭載するかは「お客様のニーズが高ければ搭載するかもしれない。GXを発売後、市場の動向に合わせて検討する」とのこと。
バッテリー容量はXperia NXと同じく1700mAh。NXのバッテリーは取り外せないタイプのものだったが、GXのバッテリーは取り外して交換できる。NXにはないmicroSDスロットも搭載しており、最大32GバイトのmicroSDHCを利用できるので、故障してデータが復元できないといった事態も防げる(クラウドでバックアップを取っていれば済む話でもあるが)。SIMはmicroSIMタイプのドコモminiUIMカードを採用している。
Xperia arcと同じくMicro USB端子にカバーが付けられていないので、ケーブル接続しやすくなった。Micro HDMI端子は省かれているが、GXのMicro USB端子はMHLに対応しており、HDMI変換アダプターを用いれば、HDMI対応テレビなどにGXの画面を出力できる。また、別売ではあるがGX用の卓上ホルダも提供される。GXのMicro USB端子に卓上ホルダのコネクタを挿す形でセットする。この卓上ホルダにはMicro USB端子とHDMI端子があるので、卓上ホルダにケーブル挿して充電やテレビ出力などもできる。
ちなみに、Xperia NXは海外で発売されている「Xperia S」がベースとなっていたが、Xperia GXにはXperia Sのようなベースモデルは存在せず、日本発のモデルとなる。ただしXperia acro/acro HDのような“日本専用機”として開発したわけではなく、例えばFeliCaの代わりにNFCを搭載するなど、GXをベースにしたモデルが海外で発売される可能性もある。
ソフトウェア編では、進化したUI(ユーザーインタフェース)と独自のマルチメディアアプリを解説する予定だ。
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