パナソニック モバイルコミュニケーションズは、NTTドコモ2012年夏モデル向けに3つの端末をラインアップした。これまで“LUMIX Phone”として展開してきた同社製のAndroidスマートフォンだが、今回はいずれも欧州向けに展開しているブランドの“ELUGA(エルーガ)”を冠しており、withシリーズ/NEXTシリーズ、そしてのドコモタブレットの各カテゴリに新製品を投じている。
特に「ELUGA V P-06D」は日本向けの仕様が色濃く、withシリーズの中でもハイエンドな仕上がりで注目のモデルだ。Xiやモバキャス(NOTTV)は搭載されていないものの、防水・防塵、おサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグといった機能がしっかりサポートされている。
今回発表されたELUGAシリーズで比較した場合、NEXTシリーズの「ELUGA power P-07D」はXiには対応しているが、赤外線通信とワンセグは非搭載。タブレットの「ELUGA Live P-08D」はモバキャスには対応しているが、おサイフケータイや赤外線通信は非搭載といったように、P-06Dは国内向け機能を利用したいユーザーのニーズに応える1台となっている。発売予定時期は6〜7月の予定だ。
本体サイズは約65(幅)×129(高さ)×10.4(厚さ)ミリで、重さは約127グラム。今回発表されたwithシリーズの中で最も大画面となる約4.6インチのTFT液晶は、解像度が720×1280ピクセルのHD表示、発色数は1677万色だ。ディスプレイ面にハードキーは搭載されておらず、ホームキーはセンサー式だ。ただ、スマートフォンで搭載されないことが多い物理式のシャッターキーを右側面に備えており、カメラの利用が多いユーザーには嬉しいポイントといえるだろう。
アウトカメラは有効約1320万画素のCMOSで、これは今回発表されたドコモの2012年夏モデルのすべてを通じて最大の画素数。インカメラも有効約130万画素と、自分撮りも高精細に行える。またアウトカメラには、フォトライトも用意された。レンズ付近には、FeliCaと非接触充電規格「Qi(チー)」のロゴも見える。
ボディは、IPX5/7等級の防水性能に加え、IP5X等級の防塵性能も有する。側面のカバーおよびリアカバーにはパッキンが搭載され、液体の侵入を防ぐようになっている。製品にはおくだけ充電用の卓上ホルダーも同梱している。電池パックは3.8V/1600mAh 6.1Whのものが使用されていた。
ホームアプリは「docomo Palette UI」と「フィットホーム」が選択できる。標準のブラウザ画面では、右上の3点メニューをタップすると設定メニューを呼び出すことができ、「デスクトップ版サイトを〜」にチェックを入れることでPC版のサイト表示が可能だ
アプリケーションには「Gmail」や「YouTube」、「トーク」、「マップ」などGoogle標準のものや、「Google+」、「Facebook」、「Twitter」といったソーシャル系アプリがプリセットされる。その他ドコモのサービス系アプリのほか、オフィス系アプリとして「Polaris Office」がプリセットされる予定だ。
カメラは撮像素子の高画素化に加え、人肌や風景が鮮やかで美しく撮れるというMobile VenusEngineが搭載された。スマートフォン以前の従来型携帯電話から搭載していた「おまかせiA(インテリジェントオート)」機能も搭載しており、シーンに合わせて細かい設定を変更することなく、簡単に綺麗な撮影ができる。
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